　百舌鳥古墳群8（大阪府堺市）2024年1月19日

　仁徳天皇陵古墳は、全国に16万基以上はあるといわれる古墳の中

の古墳で日本最大規模を誇る前方後円墳です。

　ボランティアガイドの小父さんは語ります。その大きさは、全長が約486m、後円部の直径が約249mで高さが約35.8m、前方部の幅が約307m、高さが約34mにもおよびます。古墳の陵域は濠を

含めて約47万㎡と、甲子園球場が12個も入る広さです。

　小父さんのテンションは一段と上がります。5世紀中頃に20年も

かけて築造されたと推定されている仁徳天皇陵古墳は、エジプトのクフ王のピラミッドと中国の秦の始皇帝陵と並んで、世界3大墳墓のひとつといわれているそうです。

　大仙陵古墳の正式名称は百舌鳥耳原中陵（もずのみみはらのなかのみささぎ）。被葬者は「宋書倭国伝」に記された「倭の五王」の一人といわれている第16代仁徳天皇とされています。

　しかし古事記や日本書紀、延喜式などの記述やら築造年代の矛盾などがあり、特定には至っていない。

　墳丘が3段に築成されているのが、仁徳天皇陵古墳の特徴の一つで

左右のくびれ部に造出しがあり、三重の濠がめぐっています。なお

現在の外濠は、明治時代に掘り直されました。

　墳丘は3段からなるが、墳丘には多くの谷があり、宮内庁の実測図

でも墳丘の等高線の乱れが著しい。この谷の成因について自然崩壊

のほかに、墳丘が未完成だったという説も取り沙汰されている。

　周遊路が約2.8kmにわたって整備されていて、歩いて一周するのに1時間近くかかります。見物人をかすめ颯爽と周回するウオーカーがたくさんいます。天下の仁徳陵を股にかける醍醐味でしょうか。

このあたりも皇居ウオーカーと相通じるところがありますね。

古墳巡礼・近畿編 78 百舌鳥古墳群8