





今回のはボウル。以前にも書いたが、1930年頃からGelasには
変化が生じ、1930年頃を境にスタイルが若干違ってくる。
このGelasも後期Gelasの特徴が備わっている。
ゼロフレット、ブリッジのテルピース側への移動、ネックと胴の境目の
バインディング、濃いめのニス色
ただ、このGelas特有の特徴も見られる。ブリッジの弦受け部分が
高く、そのせいか指板も厚めである。普段愛用している1927年と比較
するとブリッジは2ミリ程度高い。指板は1ミリ程度厚い。
サウンドホールは後期Gelasでは楕円のホールが押しつぶされるよう
な形で狭くなるのだが、この楽器は前期の大きさとあまり変わらない。
まだ、試行錯誤していたのか、それとも職人の腕のバラつきなのか?
形がシンプルで統一されいるようかに見えるGelasだが、1本1本違い
が見られるのが面白い。
このGelas1931年表板の傷も少なく、ニスもよく残っており、汚れも
少なく綺麗なのだが、色々と修理が必要です。
ヤフオクで近日中にフラットの1927年と同時に出品する予定です。
状態が状態なので、開始価格は低くなるでしょう。
<9月22日追記>
とりあず、こちらのGelas1931年を今出品しました。修理部分が多い
ので、35000円でスタートです。