堤 未果「ルポ 食が壊れる(私たちは何を食べさせらるのか?)」(文春新書・900円+税) | 野球少年のひとりごと

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また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

朝から風をともなう雨で、午後3時あたりは7㍍の強風が吹いている。庭の木々も大きく揺れている。そんな悪天候のなか、孫娘たち(中学1年になる双子の)は娘の運転する車で南海貝塚駅前にある進学塾まで、火曜日からはじまる期末テストの勉強に出かけている。自習室が1時から6時まで開放されていて、同学年の十数人のうち一人をのぞき全員がやって来ているようである。その中の1/3ほどは府立天王寺高校や三国丘高校に、残りのものも地元でいちばんの進学校である岸和田高校を目指しているが、なかなか大変なことである。ほとんどそれらしき勉強をして来なかった私など特にそう感じる。まあ、先は長いので息切れがしないように頑張って貰いたいものだ。

 

本の話である。今日アマゾンから届いたのは、このところ集中的に読んでいる(ほぼすべてが、たいへん刺激的で)堤 未果の、2022年刊行の「ルポ 食が壊れる(私たちは何を食べさせらるのか?)」(文春新書・900円+税)である。

 

「ルポ 食が壊れる(私たちは何を食べさせらるのか?)」 ワクチンレタス、人口肉、ゲノム編集、デジタル農業…… ベストセラー『デジタル・ファシズム』に続く<フードテック・ファシズム>

 気候変動問題を背景に、<食のグレートリセット>が始まったー  

 食をめぐる世界市場のその裏で、今一体何が起きているのか?(…)歴史を紐解き、事実を丹念に拾い集め、各国の現場にいる人々の証言と共に、読者が未来を考え、選び取るためのツールを差し出してゆく。/救世主に見えたものが、実はディストピアの予兆かもしれない。/一つ確実に言えることは、<食のグレートリセット>が、こうしている間にも着々と進行していることだ。/真実を知り、大切なものを守るのは今しかない。あなたの家の食卓が、知らぬ間にすっかり入れ替えられてしまう前に。(「はじめに」より)

 培養肉、ゲノム編集食品、食べるワクチン……フードテックの世界的な潮流の中、現代人の食は大きく変わろうとしている。気候変動時代のマネーゲームと<デジタル農業計画>の裏とは?一方、牛や微生物の力を借りた土壌の再生、有機給食革命など、未来を切り拓く新たな試みも始まる。食の大分岐点を描き出す問題作。

 あなたの食べ物は知らぬ間に入れ替わっているー 巨大資本が仕掛ける強欲のマネーゲーム、<食の文明的危機>を描き出す衝撃作! 再生の鍵は土だったー

 ●もう牛は殺さない「人口肉バーガー」

 ●粉ミルクはもう古い!赤ちゃんは培養母乳で

 ●「ふるさと納税」デビューしたゲノム編集魚

 ●注射嫌いな子もOK<ワクチンレタス>

 ●アグリビジネスに乗っ取られた国連サミット

 ●農地争奪戦と怒れるトラクター野郎たち

 ●<原子力ムラ>の次は<ゲノム編集ムラ>!?

 ●牛は本当に気候変動の「犯人」なのか?

 ●<デジタル農業アプリ>の真の目的とは

 ●食が<特許>で支配されるディストピア

 ●自然栽培のシャリで大成功した回転寿司

 ●水田という生命体は日本人の精神の礎

 ●地球の砂漠化を防ぐにはバッファローを見よ!

 

   

 

ポルトガル、フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/