エナフンさんの梨の木

ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。


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成長株投資をする場合に、

ぜひ覚えておきたい指標があります。


それはPEGレシオと呼ばれる指標です。


これは、直近の予想PERを、

今後3~5年程度の予想成長率(1株利益ベース)で割った値です。


例えば、

PER10倍の銘柄の予想成長率が10%ならば、

10÷10=1倍


PER10倍の銘柄の予想成長率が20%ならば、

10÷20=0.5倍


PER10倍の銘柄の予想成長率が 5%ならば、

10÷5=2倍


となります。


この値が1倍前後ならまぁ妥当。小吉!!

0.5倍から1倍までなら割安と判断して良し。中吉!!

0.5倍以下なら大いに期待して良し。大吉!!


逆に1倍を大きく超えてくると少々危険。凶!!

2倍を超えるようなら超危険。つまり、大凶!!


という考え方です。



この考え方は、

適正なPERというのは絶対水準で比較するのは妥当ではなく、

その成長率と合わせて考慮すべきものだとする、

私が尊敬するような

米国の偉大なファンダメンタリスト達の考え方のベースにあるものです。


つまり、将来大きく伸びるのがある程度予測可能な銘柄については、

その予測可能な成長分までは株価に織り込むべきだという考え方です。



では、このPEGレシオが予想している未来とは

いったい、どのくらい先なのでしょうか?


これについては、せいぜい3年先ということになっています。


別に、10年も先の成長まで予想しているわけではありません。


次の表は、成長率毎にPEGレシオが1倍だった場合、

その株価を将来収益で割った予想PERの一覧です。



エナフンさんの梨の木


1列目が成長率で2列目が直近のPERです。

それぞれが同じ値ですから、PEGレシオは1倍となります。


それを1年後、2年後、3年後の収益から割り返した

予想PERを一覧にしています。


どうでしょう。

例えば、この表の最後の行を見て下さい。


PER50倍という割高に見える水準でも、

本当に年率50%成長を3年も続けると、

そのPERは14.8倍となり、なんら違和感はなくなりますね。

(日経平均の予想PER程度に落ち着くわけです。)



私は、私の本の中で、


株価 = 近未来の1株利益 / ( 金利 +リスクプレミアム)


という公式について解説をしていますが、


わざわざ、「近未来の」と書いたのは、

このようなファンダメンタリストの考え方を

一般的な理論株価の公式に織り込むことで、


学者だけが使うお念仏のような理論株価を、

実践でも使える生きた理論株価にしようとしたわけです。


もちろん、

実際は、たとえ成長率が50%の超成長株でも、

PERはせいぜい30倍くらいまででしょう。


つまり、3年先ではなく、

より近い未来までの成長、せいぜい1年半から2年程度先までしか

マーケットは妥当な成長分と考えないのです。


(別な考え方として、より保守的な予想成長率をマーケットが採用しているとも言える。

バリュー投資家にはおなじみの「安全域」という考え方だ・・・。)


そして、それ以降の収益については、成長分は考慮しません。

そんな先の事、分かりっこないからです。

(これに疑問を感じているのがバフェットだ。

本当に良い会社は人々の想像を超えて長期にわたって成長すると考えている。)


今日はちょっと難しかったですかね・・・。


この説明がチンプンカンプンだった方には私の本をお勧めします。

発売してからもう3年以上も経ってしまいましたので

ほとんどの書店には置いていませんが・・・。


(どうやら、高校生にも読んでもらえるようなファンダメンタルズの教科書を作って

それを日本中に広めるという私の野望は成功しなかったようだ・・・。)


ネットで細々と売られています。

出版社に敬意を払って、こちらからどうぞ。


1.jpg

世界一やさしい株の本(中経出版)



ちょっと前置きが長くなりましたが、

このPEGレシオで計ると、

これまた、呆れるほど日本の小型成長株が割安に見えてくるのです。


大吉だらけなんですね・・・。


先ほどの表を大吉水準であるPEGレシオ0.5倍で作り直してみました。


エナフンさんの梨の木

私は、ピーターリンチにならってあまりに高い成長率には少々疑問を持っていますので、


いつも15%~25%成長が期待できる銘柄をメインに狙っていくのですが、

大抵、PERは7.5~12.5倍に収まっており、

いつまで経っても大吉シグナルがつきっぱなしです。



ちなみに、たまに過去3年程度の短期的な成長率をそのまま将来成長に当てはめて

上場企業全てのPEGレシオを算定する試みが

株雑誌やネット上でなされることがありますが、

これを見てPEGレシオが低い株をやみくもに買うようなことはやめましょう。


このPEGレシオは成長株を測るための指標であって、


景気敏感株(循環株)や資産株を測るモノサシとしては

まるで使い物にならないからです。


残念ながら、今やほとんどの日本株は成長株とは呼べません。


まず、プロが見落としがちな中小型株の中から、

キラリと光る割安成長株を探す作業が必要となるのです。




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