語感のみを追い求めた文章を考案中。



山に住む好々爺去る時も知らず夢謡う語り部となって
葉芽萌えゆ端火の香を唯黄昏の妄言とす

Yとinの消息はただ夢現の中
修道女の嬌声と侘びの善にす

さりて後は知らずとも我が由にたれ
流る髪の艶と香

幾千夜伸び出でたる
我が蔦に絡み取られし盲人の

先を知らず逝く者はいざやいざや
廃刀の火器に捉えて我放つ児を


さびしい