与謝蕪村の句「不二ひとつ うづみのこして 若葉かな」。 富士山だけをぽっかりと残して、見わたすばかりの景色が若葉にうずめられている。 山肌の黒っぽい夏の富士だ。 作者は画家でもあり、きらきらとした雄大な光景が色あざやかに描かれ、まるで一枚の絵をみるようだよね。