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チャンピオンズ・リーグ準決勝はチェルシーが下馬評を覆しでバルセロナに2戦合計3-2で勝利して決勝進出を果たした。


1点ビハインドで臨んだホームのバルセロナが攻勢を仕掛け、前半のうちに2ゴールを決めてトータルスコアで逆転に成功。あっという間にスコアをひっくり返す。しかもチェルシーはジョン=テリーがラフプレーで退場処分を受けて数的不利に陥る。


予想通りの展開で試合が進むと思いきや、チェルシーが予想外の反撃を見せる。前半ロスタイムにフランク=ランパードのスルーパスからラミレスが1点を返し、アウェーゴールで逆転する。後半にはルセロナがまたもチャンスを掴み、セスク=ファブレガスがディディエ=ドログバに倒されてPKを得る。しかしリオネル=メッシのPKはクロスバーを叩いてしまう。


そしてロスタイム。途中出場のフェルナンド=トーレスがダメ押しゴールを決めて前回王者の息の根を止めた。不要論が叫ばれていたF=トーレスだが、ついにチェルシーサポーターに共感(賞賛)を得る時がやってきた。


再建を期待されたアンドレ=ビラス=ボアスを9ヶ月で見切ることになり、CL出場権も危ういなど散々なシーズンといえる。それでも唯一残された舞台で最高の結果に辿り着くチャンスを得た。円熟の戦士たちは悲願のタイトルに臨む