【中央例会】2月 中央例会 特選句 | 航海日誌

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創刊50周年「沖俳句会」公式ブログです。
主宰 能村研三 創刊主宰 能村登四郎

 

 

2月度中央例会(紙上句会)の
特選句を発表いたします  

 

≪「沖」中央例会 紙上句会 2月≫

 

能村 研三 選

 

【特選】

見ざる聞かざる一億なべてマスクとは   頓所 敏雄

【評】マスクの冬の季題としての本位からは少し離れる句と思うが、アイロニーを効かせた句面白い句である。国民のすべてがマスクをして黙々と歩く姿なのかも知れない。

 

【準特選】

花びらの総意の落花寒椿     内山 照久

【評】花びらの総意の措辞も面白い。寒椿は山茶花と同じように、花がまるごと落ちるのではなく花びらのみが落ちる。花びら同士が何やら話し合ってから落ちてくるようだ…

 

 

森岡 正作 選

 

【特選】   

珈琲のお代はり自由日脚伸ぶ   清水 佑実子

【評】 日中の洒落たレストランなどでは、若いお母さん達が連れ立ってお喋りに    花を咲かせている。子供達が帰って来るまでの楽しみであろう。現代的な句で軽く屈託がない。「日脚伸ぶ」の明るさが良い。

 

【準特選】

鎌倉に残る寒さと鳩サブレ    能美 昌二郎

【評】 鎌倉はよく詠まれる地名であり、その鎌倉で有名な鳩サブレは季節を問わぬお菓子の贈答品である。買いに行ったのであろうか。寒さのなかを襟を立てて歩いたのであるが、一転店の中は眩いばかりの明るさなのである。「鎌倉には鳩サブレ」という感じである。