子どもが小学校高学年になり、習い事の送迎

負担が大きくなった。

というのも、素直に車に乗らないから。

だらだらしていて、

「機嫌とってくれるなら、習い事いってあげ

てもいい」

という態度なの。毎度毎度、なだめたりすかしたり

に、私はへとへと。しかも最近本業が忙しいので

子どもをなだめる気力がなくなってきた。

 

「やる気ないなら、辞めなさい」

と何度言ってしまったことか。当の子どもは

辞めたいわけではない。頑張りすぎると

ストレスなので、適度に楽しめる程度に

やりたい、のだそうだ。

 

月謝的にも時間的にも余裕がないので、子どもの

「適度にやりたい」

に応えられない私。やるならやる、やらないなら

辞める。どっちかにしろと何度怒鳴ってしまった

ことか。

 

ついぼやいてしまった。

「うちが、母子家庭じゃなかったらな」

適度、だろうと、継続は力。継続したほうが

いいに決まっている。経済的にも時間的にも

余裕がないから、はっきりさせたくなって

しまうのだ。

 

私が強権発動して、「辞めろ」と言えば

辞めるんだろうけど。躊躇する私がいる。

 

今まで頑張って送迎して、月謝払った努力が

水の泡だし。子どもは続けたがっている。

そして、

「ここで辞めたら将来絶対後悔するだろうな」とも

思う。ボーイスカウト、そろばん、合気道、英語

続けられたら、絶対人生豊かになるだろうから。

 

私は、何にもできないので、せめて子供には

できること、自慢できること、好きで極めること

もたせてあげたいなあと思う。

 

「大人になってから、やりたいことをやればいい」

というのは嘘だと思う。子どものころに運動習慣

がなくて、大人になってから、運動やれますか?

やれる人は、すごい精神力だったり、もともと運動

神経がいい人だけだと思うんだよね。勉強も

同じだと思う。

 

子どものときって、すごく大事だと思うから。

自分の余裕のなさが、切ない。

 

でも現実、背に腹かえられない。

どうしたらいいんだろう。

 

はじめるときより、辞めるときのほうが

勇気いりますね。

 

ここで辞めたら、諦めたら

全部諦めちゃいそうで、怖い。

「母子家庭なんだから、犯罪者の家族なんだから

どうせロクな人生になんないよ。努力なんて

無駄だよ。諦めなさい」

と。