心停止の患者に水素加えた酸素投与で救命率向上 慶大など発表
2023年3月27日 6時09分
心臓が停止したあと、救急病院に搬送された患者に水素を加えた酸素を投与して救命措置を行うと、通常の酸素を投与した場合より救命率が高まったとする臨床試験の結果を慶応大学などのグループが発表しました。今後、治療の実用化を目指すとしています。
心臓の病気などで心臓が停止し救急の医療機関に運ばれる患者は、総務省消防庁の統計によりますと、国内で年間およそ8万人いますが意識が戻らないまま死亡したり、助かっても重い後遺症が残ったりするケースが多くあります。

慶応大学の鈴木昌特任教授らのグループは、各地にある15の病院で、おととし9月までの4年半余りの間に心停止で搬送され意識が回復していない患者73人を対象に、2%の水素を加えた酸素を投与して救命措置を行った場合の効果を調べる臨床試験を行いました。15の病院は、慶應義塾大学病院、京都第二赤十字病院、山口大学医学部附属病院、藤沢市民病院、鹿児島大学病院、三重大学医学部附属病院、山口県立総合医療センター、徳山中央病院、鹿児島市 立病院、広島大学病院、香川大学医学部附属病院、国立病院機構熊本医療センター、川崎市立川崎病院、国立国際医療研究センター病院、順天堂大学医学部附属静岡病院 です。
その結果、90日後の生存率は通常の酸素の投与を受けた患者では61%だったのに対し、水素を含む酸素を受けた患者では85%だったということです。
また、後遺症なく回復した人の割合も水素を含む酸素を受けた患者では46%と、通常の酸素の投与を受けた患者の21%より高かったということです。
これまでのところ副作用は見られていないということで、研究グループは、多くの患者を救命できるとして、さらに研究を進めて実用化を目指すとしています。

鈴木特任教授は「想像を超えるよい結果で驚いている。水素の吸入は大がかりな装置は必要なく、多くの患者が使えるよう実績を重ねていきたい」と話しています。
先進医療Bに登録され治験が開始されてから直ぐに新型コロナウイルスの影響が大きく起因し、厚生労働省が
求める360症例には到底達することが出来ず73症例にて期限切れとなり、この症例数で検証するという異例な審査となったものです。
対象者の73人には二重盲検無作為化比較試験という最も信頼性の高い
方法で行っており、水素群が39人、対照群が34人で実施されました。驚くべき結果は簡潔に以下の内容でした。
■生存率:水素群85%、対照群61%⇒24%上昇
■症状に障害がない:水素群46%、対照群21%⇒25%上昇
※この試験では(株)ドクターズマンの水素吸入機「H2JI1」と同じ水素ガス2%<血中水素濃度2.0%>でした。
医療の世界では数%でも上昇するだけでも素晴らしいことですが、この数値は
20%を超えるビッグテータとなりますので、救命救急での採用も近い将来あり得るものではないかと考えております。
<NHK NEWS WEB>
2023年3月27日放送 NHKニュースおはよう日本
URL:心停止の患者に水素加えた酸素投与で救命率向上 慶大など発表 | NHK | 医療・健康
<NHK動画配信>
下記のURLからニュースの動画配信がご視聴いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=MpslF9NFlVk&t=40s
<論文>
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2023/3/22/230322-1.pdf
本ブログはNHKさまと(株)ドクターズマンさまの論文より引用して作成しています。多くの人に知ってもらいたいということで掲載しました。