2~3年前かなぁ。

同じ仕事をしている友達に「絶対読んで!!」って

言われて、なんとなぁ~く読み始めて、

激しく切なく悲しくあたたかく心をわしづかみにされた本。



「嫌われ松子の一生」



昨日映画を観てきました。



やられた。



原作を読んでから映画に行くといつも自分の中の

ふくらんでいたイメージよりも薄い気がして

「原作の方がやっぱりいいな」って思うんですが、

今回は違った。



内容はもとより映像の色のキレイさに圧倒されました。



ポップで華やかで「原色☆」って言う感じで、

あたしが本を読んでいてイメージしていた色と

まったく違って、松子の印象が自分の想像していた松子と

まるで別人だったのです。



出てくる小道具もメイクも衣装も景色も空の色も

何もかも画としてすごく明るくて鮮やかで、原作を読んでいる自分の

想像力をはるかに超える映像を観て

心だけじゃなく目でも楽しめる映画だと思いました。



なんだかねぇ「パキッ」っときた感じがしたの。



最近の自分と重ねて「全然足りない!!あたしまだまだ

全然足りない!!」って思ったわけです。



そして得意の連想ゲーム。

周りの人や読んだ本からたくさん素敵な言葉をもらうことが

あって、頭の中でどんどん想像(どころじゃないなぁ。

「妄想」だなぁ)が膨らむのですが、

あたしの友達にモデルをしている子がいて彼女が昔、言ったの。

「あたしはモデルだから自分が幸せなんじゃない。

自分自身が幸せになるためにモデルをやってるの。」って。



そしてウチのお母さん。

「どんなドラマよりもあたしの人生の方がドラマチックよ♪」って。



松子もきっとそうだったと思う。

たしかにぶっとんでるけど「幸せになりたい」とか

「あたしを一人にしないで」って一生懸命叫んでいたと思う。



やっぱりやっぱりまだまだ落ち着く場所なんていらない!!

守りになんて入らない!



スーパーボールのようにどこに飛んでいくか分からない人生で、

猪突猛進。

失いたくないと怖がるよりも、まっすぐにぶつかっていたいな。

仕事も恋も。



と、ここ何日か少し落ち込んでいた自分に喝を入れましたとさ、

ちゃんちゃん♪