耐熱ウレタンが溶ける温度は?
こんにちは、技術課担当です。
耐熱ウレタンの長所として、溶けにくいだけではないことは前回
説明しました。
今回は、実際にどの程度の温度で溶けるのかを簡易的に実験したデータをご紹介します。
試験材質
:NOR100、NOR200、NOR300
(NOR200はHPに記載されていません。NOR100とNOR300の中間品になります。)
試験方法:試験片の4辺を200、240、280、320℃の熱板に手で押し当てて5秒間保持。
結果: NOR100は200~240℃の間で軟化し始め、280℃付近で完全溶融する。
NOR200と300は240℃~280℃の間で軟化し始め、280~320℃の間で完全溶融する。
普通のウレタンはというと…残念ながら画像がありませんでした。
同一条件でのデータとしては約140℃で軟化、180℃以上で溶融しています。
超簡易的ではありますが、この結果から瞬間的な耐熱性能では段違いです。
お客様によっては荷重条件が厳しくない箇所でも、
『機械トラブル等のロール非常停止時に発生する摩擦熱により、
溶融したウレタンが製品へ転写することを防ぐ』
という目的で使用されるケースもあります。