ども、足元に優しいパスを出したい岡田達也です。
昨日は境港市で高校演劇のコーチをやってきた。
今日は米子市内の学校に行く。
「コーチ」なんて偉そうに書いてるけど、僕ごときが技術指導したところで、役者の演技が劇的に変化するということはまずない。
これはけっして謙遜しているわけでもなくて、、、
きっとどんな名優さんが稽古をつけても同じ。
例えばーー
イチロー選手がコーチをしたからといって、安打製造機のような選手が簡単に生まれるわけじゃないし、
大谷翔平選手がコーチをしたからといって、メジャーでホームラン王を穫れる選手が誕生するとも思えない。
たぶん、僕ができるのは"ほんのわずかな段差の階段を、一歩登るためのお手伝い”くらいなものだ。
なんだけど、どんなに小さくとも段差を登っていかなければ上には行けないわけだから、頑張ってる子達の背中はできるかぎり押してあげたいと思う。
とはいえ、残酷なようだけど、お手伝いしても登れないものは登れない。
「芝居を変える」「演技を変える」
それは簡単そうでいて、実はとても難しい。
ありがちなのが、
・頭では理解できていても、それをどう実践(表現)すればいいかわからない、あるいはその技術が足りない
・言われたことをやれている(やっている)つもりになってしまっている
・そもそも言われていることがわからない
悲しいかなこれらはよくある
あるある
ありすぎるぞ
だって、僕自身がこの3パターンを大いに経験しているのだから。
したがって上の言葉にはとても重みがある。
(……書いてて悲しくならないのか?)
30年以上芝居を続けてようやく「言われていることがわからない」ということはほぼなくなったけど、
「技術が足りない」「やれていると勘違いしている」に関しては、おそらく永遠にクリアされないだろう。
勝手な想像だけど、ほとんどの俳優さんがそうなんじゃないかな?
昨日、みっちり5時間、生徒さんたちと向き合い、
それは、僕自身が芝居に向き合う時間にもなり、
おかげさまでとても有意義な時間となった。
もっともっと噛み砕いて、たくさんのヒント(きっかけ)を投げかけることができなければコーチ失格だということも実感できた。
今日も足掻こうと思う。
いや、頑張るのは生徒さんなんだけど。
では、また。
追伸
次回の『東京砂漠』が決まりました。
12月16日(土) 21時〜
ゲストは鍛治本大樹くん、木村玲衣ちゃん
笑い屋で今井義博くん
アーカイブあります。
お時間あればご参加ください!