ども、冷やし中華はゴマダレが好きな岡田達也です。

 

 

 

 

 

コンビニは、素晴らしい進化を遂げていると思う。

 

 

むかしむかし

 

コンビニが登場したころは

 

「あれば便利だけど、値段は高いし、食べ物は不味いし」

 

という存在だった。

 

(ウソのようなホントの話です)

 

 

でも、今は違う。

 

とくに食品に関しては

 

おにぎりも、麺類も、総菜も、パンも、スイーツ、冷凍食品も

 

すべてが恐ろしくハイレベルで

 

物によっては

 

下手に自分で作るより、安上がりで、美味しい物が食べられるのだから恐れ入る。

 

 

 *

 

 

昨日

 

セブンイレブンをパトロールしていると、冷やし中華が目に入った。

 

これが、また、とても美味しそうだ。

 

なんといっても具材が鮮やかで

 

大判のチャーシューが2枚、錦糸卵、カニカマのほぐし身、キュウリ、中華くらげ、もやしときくらげの和え物、紅しょうが、と

 

豪華なラインアップ。

 

麺も見た目から美味しそうで

 

間違いなくホームランが約束された商品だった。

 

 

父・隆夫さん(87)は冷やし中華に目がない。

 

今夜はこれを食べさせてあげよう。

 

悔しいが、僕が作るより間違いなく美味しいだろうし。

 

 

それに

 

もし僕がこれだけの具材を揃えて冷やし中華を作ったら

 

セブンイレブンの値段に収まるわけがない。

 

 

 *

 

 

購入し、帰宅して、食事の準備をしていた。

 

 

う~ん……

 

そうだよな……

 

さすがにこのまま出すのは気が引けるな

 

 

そうだ

 

せめて器だけでも、我が家の丼に入れ替えて出してあげよう

 

プラスチック容器よりは、ね。

 

 

僕は

 

セブンイレブンで購入した冷やし中華を

 

隆夫さんお気に入りの器に彩りよく盛り付けて配膳した。

 

 

食べ始めて数分後

 

 

「これはーー」

 

「?」

 

「美味しいなぁ!」

 

「ありがとうございます」

 

「やっぱりコンビニの冷やし中華とは違うわ!」

 

「えっ?」

 

「うん、コンビニのやつよりおいしいわ!」

 

「……」

 

「チャーシューも大きくて!」

 

「……」

 

「やっぱりコンビニとは違うわ!」

 

「……」

 

「田所商店の冷やしよりおいしいわ!」

 

「……」

 

「これは、また頼むわ!」

 

 

 *

 

 

何度も書いているが

 

「人を幸せにする嘘は存在する」

 

と、個人的に思っている。

 

 

「おまえ、そこは正直にコンビニで買いましたと言うべきなんじゃないか?」

 

というご意見もあるだろう。

 

 

だが、

 

この冷やし中華が

 

“コンビニの商品ではなく、私の手作りである”

 

という勘違いが

 

岡田家親子にとってはウィンウィンの関係性を保つことになるのだ。

 

 

僕は控えめに返事をした。

 

「うん、また作るよ」

 

 

 *

 

 

奥さん

 

見栄えは大事なのかもしれませんわよ

 

 

 

 

 

では、また。