ども、子供の頃は暑がりだったけど最近は落ち着いてきた岡田達也です。
昨日は父の日。
調べたわけではないが
おそらくは“父に感謝する日”なんだろう。
……うん
……わかってますよ
そりゃね
大きな意味で言えば
今、この世の中に
こうして存在していられるのは
生を授けてくださった父のおかげですよ
それは間違いないですよ
頭では理解していますよ
んなことぁ重々承知してますよ
でもね
心の奥底から別の声が聞こえてくるんですよ
「感謝してほしいのはこっちだわ!」と
えぇ、えぇ、
私は小さな男ですよ。
* *
父・隆夫さんはとにかく暑がりだ。
僕は
今の気温の上がり方ならまだガマンできるのだが
(ホントに暑いのはここから先だし、今から根を上げてたら先が思いやられるし)
だけど
父は
すでに常に扇風機にへばりついていて
片ときも離れないでいる。
部屋から部屋に移動するときに
必ず扇風機を持ち歩いている。
来月辺りからは
毎年恒例の
扇風機の二刀流が始まるはずだ。
扇風機2台をブン回ししながら
体全体でその風を受け止めながらスヤスヤ眠る85歳なんて
世の中に1人しかいないだろう。
扇風機が大嫌いだったおばあちゃん見たら卒倒すると思われる。
これは隆夫さんの弱点だが……
実際の気温がどうであろうと
そんなことは関係なく
この時期に
晴れ間が見えただけで
「暑い」という先入観に侵され
「今日も暑いんかなぁ」
「暑いのはかなわんでなぁ」
「え~らいわいや」
「年寄りは死ぬ」など
起床した時から愚痴のオンパレードが始まる。
だから……
今年のプレゼントはこれにした。
「ひんやりする敷きパッド」
これだ
これはいい
気持ちの問題で左右されるのだから
逆にその特性を生かし
言葉を利用して暗示をかけてしまえばいい……
* *
僕はパッドをセッティングしながら説明した。
「これはね、体が接地するところがひんやりして気持ちよく眠れるんだよ」
「おおっ、そうか」
「もし、そこが熱く感じてきたら、少し体をずらせば大丈夫」
「おおっ、そうか」
「これで扇風機の出番も減るかもね(笑)」
* *
数時間後
隆夫さんが新しいパッドの上で昼寝していた。
気持ちよさそうに眠ってるじゃないか
1台だが扇風機はブンブン回っているけどね
まぁ、それはいい
……それはいいん
……だけど
おや?
おやおや?
こ、これは
いったいどういうことだ???
僕は目を疑った。
隆夫さんは
ひんやり敷きパッドの上で
わざわざ毛布にくるまれた状態で
扇風機の風にあたっているではないか
……
……
来年は
毛布と扇風機をプレゼントすることにしよう。
では、また。
追伸
今から東京に向かいます。
やっぱりPCは置いていくことにしました。
日記が更新できなかったらごめんなさい。