ども、死ぬまでに名言の一つも残してみたい岡田達也です。
『若様組まいる』が終わった。
終わったから言うが……
「僕は本当に老けたんだなぁ」
と実感した。
いやいや
決して悪い意味ではなく
あくまでも相対的なことで言ってる。
今回の出演者は24人ほどいて
最年長が僕で50歳
次がなんと小多田直樹くんで36歳。
その下に30歳前後の若者が4人くらいいて
残りの役者はほとんどが25歳前後
という構成だった。
な、なんてことだ!
半数の役者が僕の半分しか生きていないという事実!
いや、当たり前なのだ。
時間はすべての人に平等に流れているのだから
長く続けていればそんな日は来る。
ってことは、当然ちゃんとしてなくてはいけない。
できることなら
お芝居の技術もハートも取り組みも
ついでに言えば
人としても
年齢相応のものを身に付けていないとダメだと思う。
せめて後輩たちに見せても恥ずかしくない程度のものを。
もう大人なんだから。
*
先日、『伊集院光とらじおと』を聴いていたら
ゲストの野村克也さんの言葉が入ってきた。
「40、50はハナタレ小僧
60、70は働き盛り
80は人生の終わり」
思わず笑ってしまった。
これ、本来は渋沢栄一さんの言葉で
確か
「40、50はハナタレ小僧
60、70は働き盛り
90になって迎えが来たら、100まで待てと追い返せ」
が正しかったと思う。
でも、83歳のノムさんの
「もう俺の人生は終わりだよ」
というボヤキが最後の一節のアレンジに現れている。
*
さて。
渋沢さんやノムさんなど
人生の大先輩からすれば
50歳なんてまだまだハナタレ小僧でしかないらしい。
もちろん、その言葉が現実的ではなく
多分に精神的な叱咤激励の意味が込められているのは理解できる。
まぁ、でも、
芝居の世界なんてそれくらいに思っていてちょうど良いのではないか?
……そんな気がしている。
そんなに簡単に上手くなれるのだったら
誰だって役者をやってるだろうし。
現場によっては自分がおじさんだということを思い知らされるけど
世間から見ればまだまだハナタレ小僧でしかない。
そんな相反する捉え方を自分の中で同居させるのも面白い。
もう大人なんだからしっかりしよう
まだまだ小僧なんだからしっかりやろう
今、自分はそんな年齢なんだなぁ
なんてことを思った50歳の秋です。
では、また。