ご無沙汰しておりました。岡田医院です。

 

今回はピロリ菌関連の代表疾患である、

『胃潰瘍・十二指腸潰瘍』について書きたいと思います。

 

『胃潰瘍・十二指腸潰瘍』は胃や十二指腸の粘膜が傷つき、胃の痛みの原因となります。

潰瘍が大きくなると、出血(吐血・下血)したり、更に悪化すると穿孔(穴があく)したりします。

痛みだけであれば外来で治療できますが、出血したり穿孔したりすると入院や手術が必要になることもあります。

 

以前は『胃潰瘍・十二指腸潰瘍』は難治性の疾患であり、

繰り返すため手術が必要になることが多かったのですが、

1982年に日本で初めて胃酸分泌抑制薬である抗ヒスタミン2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)が発売されたことにより、

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は手術しなくても治療できるようになりました。

現在ではプロトンポンプ阻害薬(PPI)により更に強力に胃酸を抑えることでより治療しやすくなっております。

 

また、以前は胃潰瘍の原因は、

『ストレス』

『喫煙』

『飲酒』など

が言われておりましたが、

1983年にヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)が発見され、

その後の研究によりピロリ菌が胃潰瘍・十二指腸潰瘍の最大の原因であることがわかりました。

そして2000年に胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者さんでピロリ除菌が可能になり、

胃薬を飲み続けなくても再発しないようになりました。

 

『胃潰瘍・十二指腸潰瘍』は通常はみぞおち辺りの痛み(一般的には胃潰瘍は食べると軽快、十二指腸潰瘍は食べると悪化)が症状になります。

症状の軽い方や、市販の胃薬で対処しているような方では、

胃カメラで見てみると十二指腸潰瘍を繰り返しており、その瘢痕で十二指腸が狭くなってしまっている場合もあります。

 

ですので、胃が痛いことがある方は市販の胃薬とかでごまかさず、是非ご相談ください。

 

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因はピロリ菌以外には『痛み止め』などのお薬がありますので、

次回は薬の副作用での胃潰瘍・十二指腸潰瘍について書きたいと思います。