皆さん、こんにちは✨😃❗
緊急事態宣言が出ました、、、仕方ないですが、嫌ですねぇ
耐えぬく為の目標(ゴール)が欲しいところです。
さて、今回はピンホール視力について書こうと思います
一般の方は分からないかも知れませんが、最近、スタッフに教える機会がありましたので、備忘録的にブログにしようと思いました
検眼レンズのセットには必ずピンホール板(円孔板)が存在します。こういうものです↓
一番多い使われ方は、散瞳時の視力確認です。
目薬で瞳を広げることを散瞳と言い、この状態では周辺からの光の影響を強く受けてしまい、視力が十分に出ないことがあります
(理由は分かりませんが、経験上、近視眼に多い気がします。もし、知っている方いたら教えて下さい)
この散瞳状態時に、通常瞳孔時での視力を確認するために、通常瞳孔を擬似的に再現するためにピンホールを使用します。2~3㎜ぐらいのピンホールを使用することが多いでしょうか。色々試して個人的には2.5㎜が好きです
なぜ小さいピンホールを使用しないかと言いますと、サイプレジン使用時の検査などで小さいピンホールを使用すると
レフ(屈折検査)では近視が出ているのに、裸眼のピンホールは視力が良好となり、眼鏡無しでも見えるのではと、間違った判断に繋がる為です
あくまで通常瞳孔を再現することを目的としています
では、小さいピンホールはどのように使うかと言いますと
日常の外来で、「この患者さんは、どこまで視力が出るんだろうか?」「矯正度数がハッキリしない、度数次第でもう少し見えたりするのかな?」と思う場面はありませんか?
その時には小さいピンホールの出番です1~1.5㎜を使っています。ピンホール効果は眼科従事者であれば、ご存知とは思いますが、そのピンホール効果により、矯正不足や矯正誤差を修正することができますので、度数は不正確であっても、その患者さんの最大視力を知ることができます。
ピンホールで視力が出る→矯正次第で視力が上がるもの
ピンホールでも視力が出ない→矯正以外の影響によるもの
と判断できます。
(※不正乱視の成分も補正してしまう可能性もあるので、必ずしも眼鏡だけで出せる視力とは限りません)
検査員の方も、先生方も、もうちょっと視力が出るのでは?と思った時には小さいピンホールでの視力検査を思い出して下さい
検査機器の進歩や、医師の診察でおおよその判断ができてしまうので、今の時代、あまり用いることは無くなった技法ですが
昔ながらの技法や先人の知恵に弱い私は、困った時ほど[アナログ手法]と信じ取り入れています
小さいピンホール、穴を埋めて遮蔽板にしていませんか?勿体無いですよ
最後まで読んで頂き、ありがとうございました