昨日、餃子とにんにくのことを記事にあげたとき、ラー油は「ラオガンマー」の「豆鼓辣油」(写真右)か「油辣椒」(写真左)がおすすめと書きました。

 

さらっと書いちゃいましたけど、「ラオガンマー」って!?

あまり聞いたことない名前ですよね💦

 

ラオガンマーは漢字で書くと、老干媽。「おふくろさん」。日本語読みはローカンマだそうです。

私は中国人の方にこの辣油をおしえてもらったので、「ラオガンマー」だと教わっています。

瓶には老干媽という言葉とラー油を作り出した彼女の顔が描かれています。

 

実はこの辣油の考案者には、中国版シンデレラ?

中国版おしん!?もっとすごいかも?

すごい夢のような実話があるようなんです。

 

ウィキペディアをもとに、私なりに彼女のことをご紹介させてください。

題して、

「シンデレラストーリー ラー油が人生を変えた!

ラオガンマー 女 おしん 長者物語。」(あれ?シンデレラじゃなかったの!?ハイ。男に頼らず女手で長者になりますので。)

 

この辣油の考案者でもあり、創始者の陶華碧という女性は1947年に貴州省の農村で貧乏な家に生まれ、学校にも通えず、会社設立まで自分の名前さえ書けなかったそうです。

 

そんな彼女も20歳で結婚、二人の子供にめぐまれたものの、夫に先立たれます。

そして彼女は生計を立てるために行商にでます。

それで資金をため、1989年、小さな食堂をひらきました。

 

ところが、食堂でだしていたお料理よりも、一緒にだしていた自家製麻辣醤が人気となって、彼女は麻辣醤の販売もはじめるのです。

ついには1996年に40人の従業員を雇い、麻辣醤の製造工場をはじめます。

 

その麻辣醤の名前は「老干媽」(ラオガンマー)。

 

それは彼女のあだ名で「おふくろさん」という意味だそうです

彼女が食堂を経営していたときに、親元を離れて下宿暮らしをする学生の面倒をみていたことから多くの人にこう呼ばれるようになっていたのだそうです。

人のお世話をしてきた人だからこそ、会社をうまく成長させることができたのかもしれませんね。

 

翌年、その工場は、会社組織になり、最初は無名でちっとも売れませんでしたが、いろいろな商品を開発して、好評を博し、彼女は高額納税者となっていきます。

貧しかった彼女が、なんと、2008年には全人民代表大会の代表にもなったのです

それって、中国ではすごいことですよね!!

 

彼女の会社は中国最大のラー油メーカーとなり、2014年時点の報道では、アメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど30か国以上に輸出しています。

 

日本にも総代理店として2002年に「有限会社老干媽(ローカンマ)日本」が設立されているほか、いくつかの食品輸入業者によって輸入・販売されているのです。めでたし、めでたし・・・。

 

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さて、なんでこんなにこの辣油は世界的に人気なんでしょうか?

それは、単なる辣油でないところが人気のひみつです。

食べたら、わかります♡

 

この会社ではいろいろなタイプのアイデアに満ちたラー油が販売されています。

いろいろな具がはいっているのです。中華街でも何種類も販売しているので、思ってもいない商品をうっかりと買ってしまうこともあるので、名前と材料をよくチェックしてくださいませ。

 

いろいろあるから、一つ気に入ると、他のラー油も試してみたくなる。

私もそのうちの一人です。

 

私の息子が一番好きなのはこちら。

「油辣醤」別名「たまねぎラー油」

 

こちらは、一見、唐辛子がいっぱい入っているように見えますが、1個1個箸でつまんで食べてみると、実はかなりフライド玉ねぎが入っていることがわかります。

 

そして、ラー油は辛いのだけど、辛すぎないので、たくさんかけても大丈夫。

お値段は中華街だと350円くらい。

 

具をたくさんかけながら、揚げ玉ねぎの風味と辛さも楽しめるところが、この辣油のうれしいところです。おそらく、最も万人うけするタイプではないかと思っています。この瓶だけほかより小さいのです。お値段はだいたい同じなのに。それでもみなさん買うってことですよね~。

原材料代もわりとかかっているタイプなのだと思います。

くせがないので、食べやすい!

 

うらの材料表をみてみましょう。

たしかに玉ねぎという言葉がみえますね!!

 

もうひとつ、私が好きなのがこちら。

「豆鼓辣油」 トーチラー油。トーチとは黒い発酵させた豆です。

 

こちらは、豆鼓が沈みやすいので下のほうからすくってとりだしてほしいのですが、ラー油の中に豆鼓がはいっています。

黒い豆みたいのがたくさん入っていますよね。

これは硬くなくて、しっとりしています。

コクのある豆鼓とラー油の辛さを楽しむことができる辣油です。

 

私は熱々の水餃子にかけるのも好きです。

あっさりした料理にコクを添えます。

 

瓶のうらはこう書いてあります。

 

原材料名の大豆油の次に書かれているのが豆鼓です。

 

これらのラー油は中華街で販売しています。

 

お店によってお値段が違うので、何軒か見比べるとよいと思います。

中華街で買うととても安いです。

 

中華街に行くことがむずかしい場合、アマゾンなどでも販売しています。

もしかしたら、ほかのお店にもあるかもしれません。

ほかで見かけたらまたご報告して書き足しますね。

中華街でなくとも中華食材店が各地にありますし・・・。

どうしても見つからなかったら、我流に作るという手もあります。

 

ラオガンマーは、いろいろな味が販売されています!

見た目ほど辛くなくて、おいしい、食べる辣油です!