滋賀悩み相談-人生相談室です。
米原に移転してきて3ヶ月。
以前と変わらずバタバタしております。
さて、最近の相談で面白いというと不謹慎ですが、「すぐわかるやん」という話がありました。
※本人の希望で書いています。
近江八幡から来てくれている近江八幡さん(仮)男性41歳が
『友達ができない。彼女もできない。なんで?』というテーマで通ってくれています。
それを相談できる素直さ、その時点で性格が良さそうな感じですが
話し始めてすぐに引っ掛かることが何度もあって、とりあえず黙って様子を見ていたんですが
近江八幡さんの「先生なんでですかね?」に即答してしまいました。
それはね、
何の返事をする時でも否定から入る悪い癖が印象を下げてるというのが大きいと思います、と。
近江八幡さんは「何が?どゆこと?」となります。
うん、気付いてないから今それで悩んでるということなので、わかるように説明します。
友達ができるようになるか。彼女ができるようになるかはわからないけど、まず私が最初から違和感を何度も何度も感じてたことを伝えます。
それはズバリ、『変なレスポンス』です。
近江八幡さん「・・・・?」
私「うん。これだけではわかりませんね。例えをいくつか出します」
近江八幡さん「お願いします」
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私「おなか空きましたね」
近江八幡さん「いや、おなかが空いたというか、まぁゴハン食べれますね」
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私「昨日は寝れましたか?」
近江八幡さん「いや、昨日は・・・寝れたというか、はい、8時間ぐらい寝ました」
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私「それはショックでしたね」
近江八幡さん「いや、ショックというか、もうこの人には伝わらないんだろうなと思って諦めてますけど(笑)」
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私「めっちゃ頑張ったね」
近江八幡さん「いや、頑張ってはないんですけど、でも自分なりにはこれ以上どうしろと?っていうぐらいやりました(笑)」
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私「はい、わかりますか?」
近江八幡さん「えっと、『いや、』から始まってる?」
私「そう!無意味に否定してますね。それメチャクチャ印象が悪くなります」
近江八幡さん「いや、否定っていうか」
私「ほら!またそれ!(笑)」
近江八幡さん「あ・・・」
私「否定してもいいんですよ。内容が違うと思ったら。ちゃんと言ったらいい。でも近江八幡さんの場合、ぜんぜん否定するトコじゃないのに『いや、』から入る癖がついてるだけで、内容は否定してないんですよ」
近江八幡さん「あぁ・・・」
私「これはね、相手が会話するの嫌になるし否定の意味がない否定は損しかしないので、すぐにやめるべきです」
近江八幡さん「いや、そうですよね。・・・へぇ~・・・自分ではわかってなかったです・・・」
私「今も『いや、』から入ったし(笑)」
近江八幡さん「あっ、すいません」
私「ウチではいいんです。笑って指摘できるから大丈夫。でも普通は嫌がられますからホンマに注意ね。というか今まで誰にも言われたことない?」
近江八幡さん「いや、ないですねぇ・・・」
私「自分でも気づいてなかった?」
近江八幡さん「いやぁ、そうですねぇ・・・」
私「わざと言うてる?」
近江八幡さん「えっ、何をですか?」
私「『いや、』ってずっと言ってます」
近江八幡さん「あっ、すいません」
私「まぁ自覚がない。直そうとしても無意識に出る、それが癖なんで仕方ないし、41歳にもなって口癖を急に直そうとするのも難しいんでちょっとずつね」
近江八幡さん「はぁ・・・」
私「でもね、大きいことですよ」
近江八幡さん「そうなんですか?」
私「うん。だって、何を話しても『いや、』って言われたら私なら友達になろうと思わないし、好きにもなりにくいですよ。めんどくさいもん(笑)」
近江八幡さん「は、はぁ」
私「でも、だからこそ大きいその癖が直れば今までと違った人付き合いができるようになると思いますよ」
近江八幡さん「あ、あぁ、はぁ」
私「・・・なんかスッキリしませんか?」
近江八幡さん「いや、そんなにも『いや、』って言ってるかなぁと思って」
私「メチャクチャ言うてるわ!!(笑)」
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という、嘘やろ?みたいな感じで真剣に話してます。
なぜか自覚を持てず『いや、』を言い続ける近江八幡さんのことが面白くなってきて私は「ほら!また(笑)」と味方として指摘できますが、
真面目に考えると普通は嫌がられます。
本人が思ってる以上に嫌がられます。というか本人は「そう?ホンマに?そんなに?」という感じですが。
『いや、』を直すと友達ができるかどうか、彼女ができるかどうかの保証なんてできませんが、コミュニケーションとして絶対に直した方がいいと思うので、会話の中で指摘しまくって『いや、』が出ない会話ができるようにと練習しています。
ちなみに近江八幡さんになぜ『いや、』という口癖が付いたのかを探っていくと
近江八幡さんは幼少期から両親に否定ばかりされて、褒められたり認められたりがなく、やりたいことができず、やりたくないことをさせられてきたそうなので
その辺に原因なり遠因があるなぁと考えています。
とは言え両親が本当はどの程度どうだったのかは確認できないし、近江八幡さんは何となく被害者意識が強すぎるようにも感じるので
被害者意識も持ちすぎると自分を不自由にしてしまうんですよというのを話しながらコミュニケーション能力の成長を頑張っています。
滋賀悩み相談-人生相談室でした。