すれ違いの続きです
先に帰ってしまった私
とっさに
帰ると言って私は急いで
店を出て行こうとした時
リサが見送ろうとしたのが
見えたのにそそくさと退散してしまった
帰り道……
色々と考える
何だか分からないけど
あのまま店に居たら
プライベートな話をして
リサを困らせてしまう
明らかに迷惑がかかるのが分かった
自分の自己解釈だけで発言して
止められないと思った
そんな事になったら余計リサとの距離が
遠のくと察知して言わなかったのは
正解だったかもしれない
感情を抑えきれず人様の前で
何故4ヶ月の間
私にだけ連絡を寄越さなかったのか
責めたりするのが自分の
性格上で分かったから身を引いた
でも・・・
リサの事情をあの場で
聞く事程の余裕なんて無く
大人気なく行動をしちゃった
後悔の念ばかりが襲う
(いきなり帰った事に関して)
とりあえず冷静になって色々と考える
またブラチェリ行けば会える
その時にゆっくり話せばいいと思った
それからまた月日があっという間に過ぎ去る
平日だし今日行けば
リサとゆっくり話が出来るかと思い
私は数日ぶりにブラチェリへ行ってみた
タイミングが良いのか
えりママ居なくてリサ1人で店を開けていた
辛うじて平日の夜だからかお店は案の定
3人位しか居なかった
珍しくリサから私に話掛けてきた
リサ……
「会ってからあの後さっ!
働いてた所が移動になって
時間にかなり余裕が出来たから
少しだけ夜も働いてみようと思ってたら
知人からここのお店を紹介されて
連絡しようとは思ってたんだけど
昼間の仕事も急に忙しくなるし
夜はオープンしてまだ間もないから
お客さんがどんどん来て忙しくて
久しぶりに昼も夜も予定ぎっしりになって
本当はもっと早く連絡したかった
ケド他にも色々あって」
私…
「そうだったの?(少し不信感)」
これだけ連絡無くてしかもマキから変な話も
聞いてる私はリサの話を
信用出来なくなってた
もうこの際だから他のお客さんも居るけど
思い切って聞いてみよう
私…
「ユリ(小声で呼ぶ)あのね……」
やっぱり源氏名は呼びにくい
話し掛けた時だった……
またユッコが入ってきた
リサ…
「いらっしゃい!」
ユッコ…
「来たよーー♡あっ!この間の子」
私…
「どうも!お久しぶり」
ユッコ…
「めちゃくちゃ久々だね!お嬢」
私…
「そうですね!ちょっと忙しくて^^;」
ユッコ…
「なんか凄い気が
合いそうだったから連絡先交換したかったの」
!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚驚く私!!なんの企み
私…
「あっ!(^ω^;);););)そうなんですね」
ユッコ…
「良かったらLINE教えて?」
この子、天然そうに見えるけど何を
考えてるのか分からない感じ
でも悟られないよう気をつけてれば
LINE位ならとりあえず大丈夫かな
そう思いLINEを教えあって登録した
結局、リサと話す事はまたしても
出来ずじまいだった……
久々に偶然でも再会出来たのに
未だにまともな話が出来ない
話そうとすると邪魔が入る
辛すぎる
神様のイタズラにしか思えなかった
とりあえずリサに今でも連絡先は
変わってないかだけでも知りたくて
名刺を貰うことにした
でも、ユッコが来てから明らかに
リサの様子が変だから帰り際に言おう
ユッコがトイレに行った瞬間に
名刺が欲しいと伝えた
それから数時間居て帰ると席を立った
するとリサがエレベーターまでお見送り
をしてくれた!
すかさず名刺もくれた
でも小声で
「プライベートの番号は
手書きで書いといたから!」
「印刷されてるのはお店から支給されてる
営業用のやつね!」
っと言い終わったタイミングで
エレベーターが来てそのまま
(・ω・)マタネとして別れた
家に着き名刺を改めて見る
源氏名でユリ
下の方にはお店の住所と携帯番号
裏をみると
(会えて嬉しかった!)のメッセージ
番号も前とは違う新しい番号になってた
不思議に思うが何か事情がありそうだ
何だかそんな予感がした
リサの新しい番号を登録すると
LINEにもリサが追加された
「とりあえず時間を作って欲しい
2人だけで話せる時間がどうしても欲しい」
送信...♪*゚
それから「分かった!絶対時間作る」と
可愛いスタンプと共に返事がすぐに来た
良かった...♪*゚っとホッとし眠りについた
その日、嫌な夢を見た
リサが遠くに行ってしまう悲しい夢
どうか正夢になりません様に