朝はゴールデンウィークに視察に来る教授陣の日程等を考えながら、ついに住民票を移した。これではれて私は長崎県民であり、おぢかの人間になった。小値賀島に移住すると複数特典がある。一つ目は町内に2年以上定住した40歳以下の人に5万円の若者定住奨励金が配布される仕組みである。二つ目は離島に移住するともらえる国境離島島民割引カードである。これを利用すればフェリーや高速船の値段が半値近くなるため長崎市への行き来がしやすくなる。実際に値段を計算してみると小値賀島から長崎市まで往復で1万円行かないくらいまで値段が下がった。これが島民だけでなく大学生向けに作成されれば学生はさらに訪れる。往復一万円以上かかる現状では長崎の学生は長崎県外に赴く。学生の持ち金は働いている大人とは圧倒的に差があり、行く場所は財布と相談しながらがほとんどである。社会人と休みの時期が異なる学生にとってはオフシーズンに動き始める。その際に既存の人気旅行先に現状打ち勝てる部分は料金を下げることが一番可能性を感じる。そして三つ目、これは小値賀ならではの面白い特典であるが、小値賀お魚食図鑑という本を無料でもらえる。ここに記載されていることは小値賀で取れる魚の料理レシピ・捌き方・図鑑が記されている。これはかなり便利で魚を捌けない私にとっては助かる存在である。この本を参考にしながら一年後には自信を持って「俺魚捌けるよ!」とカッコよく発言したい。夜はむねやという隠れ家で地元の人とお酒を飲んだ。この集まりは漁師が数人いるため毎回魚を持ってきてくれる。今日はぶりを塩で茹でたものとぶり・猪の肉の揚げ物であった。ぶりの料理はめちゃめちゃ美味しかったが、猪の揚げ物はお肉がかたくなかなか噛みきれなかった。その後途中で退出し、昔おとやという飲食店をやっていた場所で音楽ライブがあったためそこに赴いた。小さなスタジオにびっしりと観客が集まり熱狂的であった。笛吹横丁の娘HaiRiさんと5大陸、90カ国を旅しながら音楽活動を続ける迫水秀樹さんの二人がライブを行った。クオリティはもちろん本物で初めて聞く曲でも自然とリズムに乗ってしまった。迫水さんは色々な国に赴いているため、時には強盗があり始めて命乞いをしたそう。本気で命乞いをした人が日本にどれだけいるものか。そこでは色々な人に出会った。町会議員、飲食店経営者、地域おこし協力隊、文房具店などである。そこで昔地域おこし協力隊をしそのまま小値賀島に移住した人を見つけた。その人はおぢか海旅マリンサポートの代表を務めており、小値賀島でダイビングするには彼に連絡を取ることが一番早い。せっかく島に1年間過ごすのでどこかのタイミングで彼から教わりダイビングライセンスを取得してみたい。