こないだの事

 

 

自転車である道を通っていたら

思わぬところで

車が渋滞している。

 

 

私が渡りたい横断歩道の上にも

車が停まっていて

横断歩道を渡りづらい状況。

 

 

「こんなところで渋滞?

今まで見たことないな…」と思ってたら

 

 

横断歩道の向こう側から

自転車に乗ったおじいちゃんが

フラフラ~と

車の合間を縫ってこちら側へ渡ってきている。

 

 

そしてそのおじいちゃん

列をなしている車に

大声で何か言っている。

 

 

私は横断歩道を渡ることも忘れ

おじいちゃんの言ってる事に

耳を傾けていた。

 

 

しかし何言ってるのか聞き取れん。

 

 

腕を大きく回して

車の方向を指示してるようにも見える。

(「こんなところに停まってたら邪魔や…

ここから退け」と言ってるのか?)

 

 

とにかく声はでかいけど

早口で呂律がまわってない。

 

 

酒に酔ってるんやな…

 

 

何か言われてる車のドライバーも

お気の毒

 

 

軽自動車に乗っている女性ドライバーに

同情

 

 

しかしそのドライバー

なぜかにこやかに

おじいちゃんの言う事にうなずいている。

 

 

んん?

 

 

そしておじいちゃんが私の方へ近づいてきた。

 

 

そして今度は私が

横断歩道を渡ろうとすると…

 

 

おじいちゃんが叫ぶ。

 

 

「そっち行ってもあかん。

電車と自転車がぶつかって

踏み切り開かんから

高架にまわった方がいい」

 

 

そうなん?ほんまか?おじいちゃん…

酒に酔ってるんやろ?

いや、私は渡るで!!

 

 

そんな気持ちでおじいちゃんを無視して

私は横断歩道を渡った。

 

 

ここから200m先に踏み切りがある。

 

 

人を信じない私は

 

「自分で踏み切りまで見に行ってやる」と

 

意気込んで踏み切りに向かうと…

 

 

 

両方向に矢印がついたまま

閉まっている。

 

 

そしてすごい人であふれかえっている。

 

 

 

「おじいちゃんのいう事マジやった」

 

 

 

私はおじいちゃんの言っていた高架の方へと

方向転換し

 

 

迷子のように高架を探しながら

自転車を走らせ

 

 

やっと高架にたどり着き

高架をくぐって

線路の向こう側へと行けた。

 

 

それから数時間後の夕方

何気にネットニュースをみたら

マジで自転車と電車が接触と出ていた。

 

 

何言ってるのかわからんおじいちゃんを

あなどったらあかん。

 

 

大声出してる老人を酔っぱらっていると

決めつけたらあかん。

 

 

そう思った出来事だった。

 

 

あっそうや…

数ヶ月前にも老人にイライラした事があった。

 

 

しかしどんでん返しにあい

逆に私が罪悪感に苛まれる事になったあの出来事

 

 

その記事を次にあげよう。