法令を守れば、誰でも所持できる広帯域受信機活用術のシリーズです。

今回は、船舶無線の一種"国際VHF"を取り上げたい。

 

 

* 以前の記事をリブログしています。

 

 

まず、船舶無線と聞くと"短波帯"/"モールス"による通信と思い浮かべる方が

いらっしゃると思う。つい20年程前迄その様なシステムが現役だったし

今でも遠洋漁業無線で使われている。しかし客船やタンカー等は

通信衛星を用いた"GMDSS"へ移行し、もはや使われていない。

 

 

さて、今回記事で紹介する"国際VHF"は150MHz帯のFM変調を

用いた船舶間や海岸局、海上保安庁や海上自衛隊等

海に関わるほぼ全ての業務, レジャーユーザが世界的に用いる無線だ。

イラスト/イラストAC

 

 

 

イラスト/イラストAC

 

 

タンカーも客船も...ほぼ24時間365日交信が途絶える事が無い。

 

 

 

 

イラスト/イラストAC

 

 

 

イラスト/イラストAC

 

 

 

海の警察, 消防組織、海上保安庁の船舶や海岸局
果ては航空機が頻繁に開局する...海上保安庁専用無線は
ほぼ全てデジタル化/暗号化されたが、国際VHFとエアーバンドは国際的取り決めで例外。
 
 
少しだけ、国際VHFでの海上保安庁等の事を...
* 海上保安庁の管区.
出典/海上保安庁公式サイト
例えば、大分県は"第七"管区に属する。
 
 
* 第七管区本部の"もじほあん" (国際VHF呼出コールサイン)公式サイト.
 
 
 
* "ポートラジオ"で呼び出される、東洋信号通信社の所在地.
出典/東洋信号通信社公式サイト
全国各地、港湾交通の管制役を務める海岸局だ。
 
 
 
余談ながら、"国際"VHF..."国際"との名前通り、万国共通の無線なので
日本語は当然の如く時には相当訛りの激しい英語が飛び交う。
(中国語, 東南アジア方面等も)...通信員は大変そうだ。(汗)
イラスト/イラストAC
 
 
 
国際VHFには多くの周波数割り当てが有るが、代表的な3波を紹介する。
全ての周波数は公知の事実なので掲載する。
 
 
 
* 自宅で愛用の"AR-DV10", ディスコーンアンテナで受信中の様子.
156.8000MHz, 16ch...国際VHFの"呼出応答用チャンネル"
このチャンネルは、文字通り呼出応答の為だけに用いられる。
全ての国際VHF運用局は、このチャンネルを聴取する義務が有るし
時には遭難/緊急呼出が行われる事さえ有る。
 
 
 
156.6000MHz, 12ch...公共海岸局との"交信チャンネル".
このチャンネルは、海上保安庁等の公共海岸局と船舶局が交信する。
 
 
 
156.3000MHz, 6ch...船舶間同士の"交信チャンネル".
このチャンネルは、船舶局同士が交信する。水先案内の巨大船誘導等で活発に使用される。
 
 
 
国際VHFを聞きながら、例えば以下のサイトを眺める。結構面白い。

https://www.marinetraffic.com/jp/ais/home/

 

世界中の海原を航行する、船舶をリアルタイムでプロットしている。