探偵社のホームページに報告書のサンプルが掲載されているのを見かけますが、あれは本物なのでしょうか?
結論から言うと、99.9%偽物です。
報告書というのは、探偵社、依頼者、さらには弁護士、調査対象となった夫(妻)、浮気相手といった関わった全ての人にとって重要なものです。銀行口座の暗証番号やクレジットカードの利用者情報以上に重要な場合もあります。報告書の内容によっては、慰謝料の有無や金額が大きく変わることもあります。そんな重要なものを、世界中の誰もが閲覧できるネット上に掲示することができるでしょうか?
「依頼者の許可を取って掲載しています」といった注釈が記載されていることもありますが、少し考えてみてください。報告書に載っている写真や内容は誰のことなのでしょうか? 依頼者ではなく、調査対象者である夫(妻)や浮気相手です。許可を取らなければならない相手は、夫(妻)や浮気相手です。まさか、修羅場になっているかもしれない夫や浮気相手に「ホームページに載せるので許可をください」なんて言っているのでしょうか?(笑)
とはいえ、実際の報告書がどのようなものか分からないと不安になるのも理解できます。その場合は、契約前の話し合いの段階で見せてもらうように相談してみてください。もちろんそのままでは見せられない場合もありますが、可能な範囲で見せてもらえるはずです。
報告書に求められるポイントは次の通りです:
◆ 時間が記載されている
◆ 浮気相手と訪れた場所の住所や名称が正確に記載されている
◆ 誰とどこで会ったのかを、客観的かつ詳細に記載している
◆ 不必要で主観的な推測を述べていない
有効な報告書は、慰謝料請求や離婚協議・裁判を有利に進めるための重要なツールです。また、報告書だけでなく、調査の流れやアフターフォローについてもしっかりと対応している、信頼性の高い探偵事務所を選ぶことをお勧めします。