このところ、朝は冬のコートを着たくなる冷え込みになってきました。
季節は秋から冬へかわりつつありますが、夕焼けがきれいな季節です。

 


日が沈んでいく西の空は、燃えるような赤い夕焼けがきれいですが、東の空にも夕焼けがあるんです。
西の空が赤くなっているとき、東の空には空にピンクのグラデーションができて、ほんのりとしています。下の方が暗くなっているのは地球の影が東の空に映っているから。

11月 午後4時半過ぎ撮影

また、西の空の夕焼けも、この季節は毎日違った色に見えるかもしれません。
11月下旬から4月上旬の東京で夕焼けの色の測定を行った研究によると、気圧配置によって夕焼けの色が変わるという結果が出ています。それは空気中のちりの量が関係しているようです。
西高東低の冬型のときは、太平洋側では乾いた風がふいて、ちりが少なくなり、移動性高気圧に覆われるときは風が弱くちりがたまりやすくなると考えられています。
冬型のときは黄色っぽいオレンジの夕焼けが現れやすいですが、移動性高気圧のときは赤みが増すそうです。大気中の水蒸気やちりの量によって光の散乱の仕方が変わるからです。



 


一年でいちばん昼の日の入りの時間が最も早いのは今月の終わりから。
東京の日の入り時間は、もう16時半ごろになっています。
夕焼けがきれいに見える時間も気づけばどんどん早くなっていますね。
今週は三連休の頃から朝はいっそうひんやりとして、季節の進みを感じる一週間になりそうです。

 

 

 

 

参考文献
「暮らしの気象学」倉嶋厚