イタリアに学ぶ過疎地再生のヒント | 老$の徒然草

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小さな村の物語・イタリア#147 カステル・ディ・イエーリ (アブルッツォ州)

アペニン山脈の真っただ中、広々とした渓谷の端に佇む村・ポリーノ。
村の中心に立つ塔は、敵の襲来時、烽火をあげて周囲の村と連絡を取り、共に身を守るために作られた。
中世の面影を残す城壁内の建物は、4年前のラクイラ地震で半数以上が被害を受けた。
資金不足から修復作業もなかなか進まず、未だに自宅に戻れない村人がいる。

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村の足は、村営のバス、と言っても大型のバン、利用者は車がない交通弱者だ。

時には、身寄りのないお年寄りの病院への送り迎えもする。

バスにはちゃんと車椅子用のリフトが付いている。


村の不動産屋は、500年前の家、60年誰も住んでいない、そんな家をNETで海外に紹介、バカンス用に使ってもらい、その家の管理も請け負う。

改装費も含めて600万円。

定住しなくても、村人との交流も生まれ、幾ばくかの金が村に落ちる。


バスの運転手も不動産屋も皆兼業農家、葡萄を育て、七面鳥を飼ったり、養蜂業を営んでいる。


ラクイラ地震は、今回のような小さな村には大きな傷跡を残した。

なかなか補助金が下りないため、他の地区より遅れている。

村人の中には帰村出来ない人もいる、それでも皆が助け合い一歩一歩前進している。


日本は少子高齢化が進み、過疎地は空き家が増え、都市部でも買い物難民が増えている。

イタリアの小さな村は、いろいろな工夫を凝らしてそれらを解決している。

この番組が続いているのは、今の日本にとっていろいろなヒントがあるからだろう。


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