今回のバス旅の舞台はイギリス。イギリス人の心のふるさとコッツウォルズ地方を巡ります。そこはのどかな田園風景に、絵本に出てきそうな美しい村々。最後に辿りついたのは、母なる水辺テムズ川の源流。バス王国イギリスで、乗ったバスの数だけ、出会いがあって、出会いの数だけ、思い出ができる、そんな旅になりました。 2013.2.5放映
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NHKが通称「世界街」、「世界街歩き」という番組をやっていた。BGMも有名人を起用したナレーションも良かったが、何故かこの頃放映されない。
この手の紀行番組の中ではとても良かったので残念に思う。
予算が豊富なNHKは、民放に先駆けてこの種の番組を取り組んだ。
俺が記憶しているのにも何日かに亘った同時中継などもやったりしてた。舞台はイギリス湖水地方だったかな。
とても嫌味な言い方だが、番組のプロデューサーやスタッフが行きたいためにそんな企画を立てたんじゃないかと思ったものだ。
ところがある時期から民放のBSで紀行番組、特にヨーロッパが中心のが始まった。
それも、今日のは路線バスだが、列車、路面電車、船、空港などいろいろな切り口で手を変え品を変えそのバリエーションもいろいろだ。
そして、民放の洪水のような番組の出現でNHKは「世界街」への情熱を失い、韓流ドラマと野球やアメフトなどのスホーツ中継に逃げたのではないか。
今日のテレビは日本人大好きのコッツウォルツ。
ロンドンから日帰りで行けるロケーション、現地のイギリス人は、ただの田舎町だよ言っていた。
そこにあるコッツウォルツ石、はちみつ色なのでハニーストーンとも言われる石を使って建物が建てられている。
毎年5月には西武ドームで「国際バラとガーデニングショウ」があるが、何年か前からこのハニーストーンを売る店が現れた。その石で園芸用の物置とか東屋を建ててくれるそうだ。
ロンドンは真っ赤な2階建てのバスが走っている。
古いバスを後生大事に使っていると思いきや、さにあらず新型バスもあり、長距離用のバスはなかなかデラックスだ。
運転台はエアーダンパーみたいな衝撃吸収機能があったり、客席はシートベルト付き、室内灯は目に優しいブルーライトを採用。
イギリスのバスはボルボかベンツかと思ったら、違う、たぶん2階建てバスを製造している会社が作っているのだろう。
番組でもイギリスはバス王国と言っていた。ヨーロッパ大陸みたいに高速列車が走っていないから、バスがその代替手段になっているのかもしれない。
東京駅のはとバスのバスは殆どドイツ製、それもベンツだけでなくバスの専業メーカーのもあるみたい。
日本の乗用車は世界レベルだけと、大型トラックとバスは、全く内向き、とても海外へ打って出る物は作られていない。
その理由は、実に単純、それを運転するドライバー、乗る乗客の快適性などを全く追及してこなかったからだ。
特にバスは自治体の経営が多い、贅沢な物は二の次で安さが求められたから日本国内向けのバスしか作られていない。
この辺の事情はこのサイトを見てください。