まる4年 | 膵臓癌と涙と希望

膵臓癌と涙と希望

2016年10月
膵臓がん告知
ステージ1a
膵頭十二指腸切除術
2018年10月
膵尾部に新たな腫瘍確認
2018年12月
膵尾部脾臓摘出術
2019年10月
腹膜播種と局所再発
抗がん剤治療
2020年6月
腹膜播種の病変が増大
抗がん剤治療終了

今日は膵臓がんの手術をしてから
ちょうどまる4年

4年前の10月19日に告知を受け
5日後の24日には手術でした


「膵頭十二指腸切除術という、消化器官の手術の中で一番大きな手術になります」

と説明されたのだけは
しっかりと覚えています


たしか朝の9時に手術が始まって
「happyさーん」
と看護師たちに起こされたのが
夕方の6時くらい
手術時間は8〜9時間かかりました

麻酔がさめたら強烈に寒くて
身体がガクガク震えが止まらなかったです


もうそのあとは
あり得ないほどの痛み

例えるならば
左右上腹部と鳩尾の三ヶ所に
包丁を突き刺されたような痛み


告知からたった5日後の手術で
私の精神状態はまだ普通ではなかったので
「手術が無事に終わってよかった」
というような気持ちは全くなくて
「このまま死なせて」
と思ってしまっていました


痛くて悲しくてたまらなかった
だって癌は癌でも膵臓癌…

義母が胆管癌になった時
千代の富士が膵臓がんで死んだ時
膵臓がんの恐ろしさを知りました

だから
「手術が無事に済んだから何?」
と言う気持ちが大きかった

朝まで過ごしたICU
本当に辛かったな



手術から数日後…
痛みも落ち着いてきた頃
病室で持ってきていた聖書を開き
詩篇23章を読んで
涙をポタポタと流したことは
今も忘れません


あの日から今日までの4年の間は… 

2年後に再発してまさかの2度目の手術
今度は脾臓も切除
膵臓はかろうじて少し残しました

抗がん剤S1を服薬始めるけれど
やっぱり再再発
入院して抗がん剤フォルフィリノックス
次にフォルフォックス
その次にジェムザール単剤

そして抗がん剤治療終了
現在緩和ケア療養中

少しでも穏やかな生活を送れるようにと
訪問看護のDrも看護師も
誠心誠意やってくれて
私は今の状態に満足しています


4年前
膵臓がんの告知を受けて入院した時
医師と看護師に最初
「元気に暮らして時が来たらスーッと逝きたい」
と言いました

今でもその気持ちは大きいです

痛み苦しみは少なくして
笑顔で元気に暮らして
その時が来たらスーッと逝きたいです