昨日、散髪に行ったら相談を受けた。
「隣の店舗を貸しているんだけど、4月末で解約するって言ってきた。最後ってどうしたらいいのかな?片付けが中途半端で返されたら困るし。。。」
隣の区画を長年貸していたが借主が店を閉じることになったらしい。
退去の際に残置物があったらどうしたらいいのか、新たに貸し出すときにどうしたらいいのか、ほとんど経験がないとのこと。
30年以上通っている理容店で、うちが賃貸物件を扱っていることを知っていての相談だった。
「借主は長い付き合いだしいい人だから普通なら心配しない」というところなのだが、「借主が病気になって入院中で対応が自分では出来ないので知人に片付けを頼む」というところで責任が曖昧になりがち(よくある話だね)・・・との不安らしい。
大家と言えども、一般の人には賃貸借契約や解約のやりとりはなかなか難しいものだろう。
賃貸借契約書も見せてくれたが、30年近くも昔のものだから内容は簡単なもの。
解約時のことは予告期限と敷金の返却(&敷引)のことくらいしか書かれていない。
「念の為、借主さんに解約通知書を書いてもらって、そこに退去日が遅れたときの賠償や、残置物があったときは所有権放棄と処分費用の負担についての一文に署名捺印をしてもらったら安心ですよ」
と髪を切ってもらいながらアドバイスをしたものの、実際に書くのは難しそう。
次の借り手を探す際の仲介業者の選び方や話の持って行き方、店舗の状態をどうするか等々についても悩みは多そうだったのでそのあたりも話をしたが、これもたいへんそうだね。
うちで過去に使った解約通知書をベースに、話をした必要事項を盛り込んだものを作って送ってあげることにした。
次の借り手を探すときのあれこれや契約については、まだ時間があるから次に散髪しに行ったときにまた話をすればいいだろう。