馴染みの仲介のお店から今月末退居のお部屋の入居申込書が送られてきたよ。
「内覧してもらってからじゃないと申込書は受け付けないよ。」
って伝えてはあるが、保証会社の審査結果と共に
「参考に見ておいて下さい」
と。
月末の退居立会の直後に内覧をしてそのまま正式申込に持っていく腹づもりのようだ。
同じように申込書を送りたいと言って来ていた店にも退居立会日を伝えて当日の内覧希望も出ていることは伝えておいた。
この辺りはキチンと公平にしておかないと今後の紹介にも影響するからね。
さて、築28年の一棟貸しマンションの2年毎の契約更新に大手管理会社の担当さんがやって来た。
世間話から始まってけっこう時間が過ぎたところから更新の話・・・。
最近はこんなときも重説が必要になったと書類を広げたものの、付き合って10年くらいは経つ相手だから話は早い。
サッサとハンコを押して更新完了。
そこで、担当さんから
「お願いというか、お話があるのですが・・・」
「はて、何でしょう?」
今まで、部屋の退居があったときのクロスやCFの貼り替えは借りている管理会社が費用を見てきたけれど、本来の契約では大家側の負担となっているので契約書通りにさせて欲しい・・・と。
どうも、28年前からサービス的な形でクロスやCFの貼り替えを負担してきたがそれが難しくなったらしい。
この件についてはこちらとしても「何故やってくれているんだろう?」と疑問に思ったことはあったが、この仕事に入る前だったので契約の際の経緯も知らないし、藪蛇になるのも嫌だったのでこれまでこちらからは触れずにいた。
「ここで大家サイドが『負担が増えるのは嫌だ!』と断ったらどうなるの?」
付き合いが長いから聞きやすい。
帰って来た答えは、
「弊社としてクロスやCFの費用は出せなくなるので、Noと言われたら傷んでいても貼り替えされないままに募集に入ることになります。」
担当さんも付き合いが長いからはっきり言ってくる。
なるほどね、そうなるのなら仕方がない、受け入れざるを得ない。
が、一つ依頼をした。
「クロスやCFの貼り替えの単価を教えて欲しい。うちの自主管理の物件での単価と比べて差が大きいようだったら、うちの方で貼り替え工事をするか価格交渉をするか・・・となるよ。」
うちの方で業者を手配したら、問題があったときの責任区分がややこしくなるから基本的には無理なんだけどね。
このマンションでの年間の退居数は3件くらいだろうか?
入居年数や使い方次第でクロスやCFの貼り替え要否/範囲は変わってくるが、年間数十万円の出費増は覚悟しないといけないだろう。