日本でも緊急事態宣言が出たとニュースで拝見しましたが

こちらでもロックダウンが25日まで延長され、引き続き自宅待機が続いています。

 

4月14日はバングラデシュの新年が始まる日で

本来ならば皆外に繰り出し、華やかな赤×白の民族衣装を着て
お祭りを楽しむ日となるはずでしたが
今年は政府から自粛要請が出たこともあり
例年になく、誰もが家の中で新年を迎えました。

 

私たちも基本は家での在宅勤務生活が続いていますが
こちらは市場も通常と変わりなくお米も野菜も買える状態で
仕事でどうしても外に行かなければならない時もありますが
マスクも薬局に売られていますし、消毒剤も手元にありますし、
慎ましく過ごせば何不自由なく暮らせています。
都市封鎖中も、こうしてお米や野菜を提供してくれている農家の皆さん、物流を動かしてくれている皆さん、
そしてもちろん医療現場で奮闘されている皆さんに感謝です。

最近では家に食料や商品を届けてくれるサービスがバングラでも始まり、前々から利用してみたかったChaldal(チャールダール)という食材の配達サービスをこの機会に頼んでみました。
ベンガル語でChalはお米、 Dalはお豆です。


このブログを読んでくださっている日本の皆さんには
注文する機会はあまりないかと思いますが。。。(;^_^A
一応こんなに立派なサービスがこちらにもあるのです!というご紹介をしたく
ウェブサイトのリンクを紹介しておきます(笑)。
https://chaldal.com/


お米や油などに加えて野菜やお肉やお魚のラインナップもあり
試しにアヒルの卵を頼んでみたところ、とっても美味しい卵が届きました。





右がバングラデシュで手に入る通常の鶏の卵(こちらはこの色のみ)で、
左の白いほうがアヒルの卵。
この写真だと少し分かりにくいのですが、アヒルに卵の方が少し大きく、中身もバングラの鶏の卵は色も味も薄いのですが
アヒルの卵は黄身の色が濃く味も濃厚でとても美味でした。

 



以前に比べたら、不自由なことはもちろんありますが
 

引きこもれる家があることは、とても幸せなことだと
食料を買い込み毎日食べられることも、とても幸せなことだと、思います。


バングラデシュでは、30万人といわれる数の子どもが路上生活をしていて
その家族もカウントすると100万人以上の人が家のない暮らしをしていると言われています。
今も、この状況の中で…
路上生活をしている人々、家がない子どもたちは
感染の脅威におびえながらも、引きこもる家自体がなく
毎日目に見えない感染のリスクにさらされながら、外で生活をしています。
具合が悪くても病院にかかるお金がなく
コロナなのか、ただの肺炎なのか、他の病気なのか、、、
理由がわからずに人知れず亡くなる方々がこの国には大勢います。

ご縁がありエクマットラが引き取った子どもたちに関しては
責任を持ち、保護者として誠心誠意守っていくことはもちろんですが
青空教室で教えていた子たち、街で見かける物乞いの子たち、
今もそうして路上で暮らしているたくさんの子どもたちのことを考えると…
今の状況で何もできないことに、やるせない気持ちになります。

また、自粛が続く中で外に出る人がいなくなったため
この国の人々の生活の足であるリキシャワラ(人力車夫)や
ドカンと言われる現金収入の自営業のお店の多くは、日本と同じく経済的危機に陥ってきています。

どのような政策をとっても、得るものと失うものがある難しい状況の中、わたしたち一人一人は、何ができるのだろうと
こちらの仲間たちとも話し合っています。
動けない中で、できることは限られていますが

不自由な中にもささやかな幸せを見つけ、
まずは自分を満たしながら
自分よりも更に大変な状況の人を助ける準備や努力をする


そんな風に、日々過ごせればと思います。
日本の皆さんも、どうか健康第一でお過ごしくださいね。