いつも、過ぎ去ったことをかなり経ってから思い出して書いていることが多いこのブログですが

今日は珍しく、今日のことを書きたいと思います。

 

今日は午後に、来年2月に行われる「日本人会春祭り」の会場下見に行ってきました。
バングラデシュに住んでいる、日本人の皆さんが

日本のお料理を食べて
日本の歌や踊りを楽しみ
日本式のお祭りをする

外国にすんでいるからこそ、日本人の私たちにとって
とても大事な行事のひとつです。

実はこのお祭り、テロ事件の前後から開催が中止になっていて
ようやく今年の2月に約5年ぶりに開催されたのですが
その時に、春祭りの実行委員会の方々から
「昔の春祭りや現地のことをよく知っているから
ぜひエクマットラさんにアレンジしていただきたい」とご依頼をいただき、ステージ設営やデコレーション、音響・照明などを引き受けさせていただきました。

今日、再び実行委員の皆さんと次回の会場を下見しながら
前回あったさまざまなことや思い出が胸に蘇りました。

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桜や提灯など日本風のデコレーションが手に入らず、バングラデシュ中のお店を探し走り回ったこと

ステージ設営業者の職人風の親方に、始めは女性というだけで差別され、打ち合わせに何度行っても口も聞いてもらえなかったこと
(大人になって久しぶりに、無視される、という行為を味わいました。。。)

前日のイベントの撤収が遅れて、深夜12時からの搬入が1時過ぎとなり、怒号が飛び交う大混乱のステージ設営だったこと

業者同士でケンカが勃発し、親方の機嫌が悪くなり設営途中で放棄されそうになったこと
(最終的にベンソンという煙草をお渡しし、ご機嫌を直してくれたこと)

朝のリハまでに設営が終わらず日本人の皆様に謝り倒したこと

せっかく素敵なホテルに前泊用にお部屋をとっていただいたのに
荷物を置いただけでふかふかベッドに一瞬も横になれなかったこと(泣)

みんな一睡もしないまま、朝7時半からの音響リハに入り
12時からの本場が始まり、終了の夕方5時までの間に…

ひとり、ひとり、と

裏でスタッフが倒れていったこと。。。

 

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こうして文章に書くと
本当に大変で、しんどいことだらけのようですが
いや、実際に体力の限界は越えていてしんどかったのですが…

何か自分を突き動かしている確かな思いが、あの時にはあって
その思いに、現地スタッフみんなが最後までついてきてくれて
普段はあまりこちらで会う機会の少ない、日本人の皆さんとも団結できて


しんどかったからこそ、
駆け抜けた爽快感ややり遂げた達成感があった

青春時代の文化祭のような そんなイベントでした。

 

 


少し真面目な話になってしまいますが…
 

夫や私は、国や企業など大きな後ろ盾もない
規則は自分たちで作らねばならない
言ってみればフリーランスのような存在なので
もちろん事件後は日本人として安全面では注意しつつも、


外に出なければ団体運営を続けられない、活動できない
何より現地の子供たちを育てていかなければならない責任という部分が大きく
仕事や日常生活も続けておりましたが
 

他の日本人の皆さんは事件の後ずっと
たくさんの規則の中で、生活をされていました。
安全面や事件の関係者の方々のことを考えれば、
二度と事件が起きないために規則が作られるのは当然のことです。


ただ、大人の私たちは、こういう状況だから今は我慢しなければ、と分かりますが
遊びたい盛り、外で発散したい盛りの小さな子どもたちは、本当に辛かったと思います。
違う立場の私が、そのご苦労やお気持ちを語ることはできませんが、一日中家からの外出を禁止されていた子どもたち、奥様たちにこそ
再開された春祭りを、のびのびと楽しんでほしい、という想いがありました。

特に装飾の部分では
私自身の、そして日本人なら誰しも幼少期の記憶にある
あのお祭りの夜の特別な雰囲気、世界観を創りたくて

このバングラデシュで生きている日本の子どもたちが

バングラデシュに住んでいたけれど
小さい頃に、日本のお祭りがあったなあ。。。

と、大人になってからも彼らの記憶に残るような
そんな情景を、生み出したいと思いました。
そして学校も閉鎖され、大きな発表の場がずっとなかった彼らに、
立派なステージを作ってあげたい。

引き受けるにあたり、また作業が難航した時も
そんな思いがいつも自分を後押ししてくれました。



 

本番は、実行委員会の皆さんや大使のスピーチから始まり、
お餅つきや抽選会、ステージでは子供たちや日本人の皆さんの様々な発表があり
本当に和やかで、にぎやかで、笑顔に満ちた春祭りとなりました。

音響席でキュー出しをしながら、
ずっと皆さんのパフォーマンスを眺めていて
何度も涙がこみ上げてきました。
スポットライトを浴びる子どもたちの生き生きとした表情や姿、
エクマットラの女の子たちのダンス、
それらに負けない、少年のような大人たちの頑張りも

やっぱり、お祭りっていいなあ
家族や友人と 食べて、飲んで、歌って、踊って、笑って、、、
繰り返す生活の時間から、ほんの一日解放され別世界に身を委ねることができる。



祭りの後は、仄かな明かりと少しのさみしさが胸に残りつつ
搬入から撤収まで、徹夜でこの日を作ったメンバー↓は
日バの垣根を越えて本当にかけがえのない仲間になれた気がしました。

 

来年の春祭りも、そんな絆が生まれるような仕事になるよう
前回の良い経験も、悪い経験も生かして
(今年はちゃんとみんなで睡眠もとれるよう)頑張ろうと思います!