昨日、バングラデシュでも原爆投下の追悼記念のイベントが行われました。

 


戦争で失われた沢山の命を追悼すると共に、エクマットラの子ども達は、「平和って何だろう?」というパフォーマンスの中で自分が感じている平和、願う平和を一人一人考え、観客の前で伝えました。

 


リハーサルでは恥ずかしがったり、ふざけたりしていた子どもたち…本番になるととても堂々と自分の考えや想いをスピーチをしていて、一人一人に客席からは温かい拍手と歓声が。

 


小さい子は、

「いっぱい寝られること!」とか

「お腹いっぱい美味しいものを食べられること!」

とかとってもシンプルなことを言いましたが

大きい子たちは、

「自分の好きなことを、誰にも制限されずにやれること」

「戦争で亡くなった方々のことを忘れず、周りに感謝すること」

「食べ物もお金も、ある人がない人に分け合えること」

「すべての宗教を認め合えること」

…となかなか深い言葉が出ていました。

 

 

みんなそれぞれ素晴らしかったけれど個人的には、

最後にロビンが言った
「お父さんとお母さんがぼくをこの世に産んでくれた。だからぼくはこの美しい地球を見ることができている。戦争がおこったら失う命だけじゃなく生まれて来ることができない命がたくさんあるからしてはいけない」

という意見に泣けました…。

 

 

その後皆で「花は咲く」のベンガル語バージョンの歌と、女の子はダンスも披露しました。
亡くなられた方の目線で作られたという、この歌の歌詞に寄り添ってダンスの先生が素敵な振り付けをしてくれて、浴衣を着て踊る女の子たちは本当にお花のように見えました。

 

 

皆心を込めて、この日のために…広島のために、長崎のために、日本のために 歌い、踊ってくれたのが伝わってきました。

観客の皆さんにも、子ども達の願い、想い

きっと伝わったと思います。

 

また、子ども達の真剣な眼差しはいつも

私たち大人が自分自身にも問いかける機会をくれます。

平和って一体どんなことだろうと。

いつも私たちは目の前の小さなことでいっぱいになってしまいましが、こうした時こそ…

平和のこと、戦争のこと、これからの世界のこと

考えてみるよい機会なのではと思います。