夫 大島康徳の本

「振りきった、生ききった」 
一発長打の大島くんの負くっか人生

が、本日発売になりました。


パパ、本当におめでとう!


東京新聞の連載担当者さんが
「この道」書籍化にあたり
ブログの読者さまに向けて
コラムを書いて下さいました。


写真のままですと 
字が小さくて
ご覧になるのが大変かと思い
こちらに書かせて頂きます。




「大島さんが残した言葉」

シンプルであることを
何よりも大事にした人だった。

来た球を打つ。振り切る。

大島康徳という野球人は
物事を複雑に考えようとせず
単純なままで、真理をつかむのが
得意な人だった。

言葉も同じだった。

飾らない言い回しで
独自の人生哲学を語った。

「生きていて、思い通りになる
ようなことはそんなにない」

「忘れ上手は生き方上手」

「人生の目的は
よき理解者に出会うこと」

連載「この道」の打ち合わせ
では、何度も大島さんの言葉に
ハッとさせられた。

そんな大島さんが
遠慮がちに言ってきたこと
がある。

「この連載を本にして
残すことはできないかな」

今年四月のことだった。

今思えば、自分の体調について
何か予感めいたものがあった
のかもしれない。

結果的にそれが
大島さんからの
最後のお願いとなった。

だから今
大島さんの本ができて
ホッとしている

書籍化にあたり、紙面の都合で
やむなく連載を見送った六話を
改めて収録した。

エンゼルス・大谷翔平選手
への思いや、後輩である
中日ナイン、日本ハムナイン
への激励がつづられている。

また、ご家族が語る
大島さんの素顔や
最期の様子を
担当コラムとして追記。

後書きは
奈保美夫人にお願いした。

最終回も編集の都合で
泣く泣く割愛した2行を
復活させ、新聞とは少し違った
ラストになっている。

大島さんのブログの愛読者なら
「ああ!」とうなずいて
もらえるはずだ。

大島さんが亡くなるとき
遺言のようなものはなかった
と聞いた。

見方を変えれば、この本が
遺言代わりだったのでは
ないだろうか。

大島さんが残した言葉を
読み、故人を偲んでもらえる
のなら、編集者として
これ以上の喜びはありません。




ありがとうございました。

もう…これ以上の言葉は
必要ありませんね。


この本には
主人の思いは勿論ですが
書籍化に向けて
懸命に動いて下さった
編集者さんたちの
熱い思いと主人への愛情が
たくさん詰まっています。

家族として
こんなに嬉しく
ありがたいことは
ございません。


主人の言葉が
どうかたくさんの皆様の
お心に届きますように、と
心から願っております。

皆様、どうぞ
よろしくお願い申し上げます。



大島康徳 内 (奈保美)