やっぱり世界一の名画!!

1969年 監督/ ピーター・ハント

映画007シリーズは、製作開始から60年の歴史を持つ映画界No. 1の長寿シリーズですが、その作品が名画座や二番館にかかる事は殆どありません。

シリーズの大ファンであるボクは、これまでに何度も"大好きな作品を一生に一度でいいから劇場で観たい"と夢想しながらも、絶対に叶わぬ夢と諦めてきました。

それがなんと、シリーズ製作60周年を記念し、シリーズ全25作品中10作品の4Kレストア版が全国の劇場で公開されるという、とんでもないニュースが飛び込んで来たのです!


BOND IS BACK IN THEATERS 2023

しかもその第一弾として発表されたのが『女王陛下の007』だったのです(この一作ずつじわじわ公表していくやり方、最高に好き)。シリーズで一番好きな作品であると同時に、世の中で最も好きな映画でもある『女王陛下の007』が劇場で観られるのです!!

まさかこんな日が来るとは!!
まさか、本当にこんな日が来るとは!!

この発表があった7月の上旬から、『女王陛下の007』公開日までは何があっても生き抜く決意をしましたよ。その期間コロナに感染するも当然の如く完全復帰!
そして本日9/24、ついに歴代で最も好きな(ダルトンと並ぶけど)ジョージ・レーゼンビー演じるボンドが待ち受ける新宿ピカデリーにやって来ました!

ついにその時は来た!



【この度のいくつもの感動】

◼︎上映作品タイトル発表
上映作品として最初に発表されたのが『女王陛下の007』!トップバッターはイベント成功の鍵を握る重要な役どころ!そんな大役を担うまでになった成長ぶりが誇らしい!
昔は一番人気が無かったのに大きく成長したね!



◼︎映画雑誌の公開情報

映画雑誌の劇場公開欄に『女王陛下の007』のタイトルと写真が載る!もう1969年にタイムスリップしたかってくらい感動!!

おおおおお!マジかよ!!



◼︎映画館の上映スケジュール

劇場公式WEBサイトの上映スケジュールにタイトルが組み込まれる!どうやら本当にやるようだ!!ボクは最高の時代を生きている!

最新作に混じってレーゼンビーの凛々しい御姿が!



◼︎iPhoneスケジュール

ムビチケを取り敢えず10枚購入。『女王陛下の007』発売日に最後列のセンターで予約し、スマホに出席依頼が届く。夢見心地なこの企画がだんだん現実味を帯びてくる。

本当にやってしまうんだね!



◼︎劇場 2023.9.24

長年通い続けている新宿ピカデリーも、この日ばかりは神々しく見えた。"もしかしてレーゼンビーいるんじゃね?"レベル。

きっと楽屋にいたはず



◼︎ポスター

BOND 60のポスターが劇場入口を彩る。年内はずっと拝む事が出来る訳だ!このポスターに歩み寄るファンが多く満悦。20代の若いファンが意外といるなあ。

ホントはオリジナルポスター見たかったなあ




◼︎売店

映画雑誌『スクリーン』のアーカイブ復刻版が販売され、コネリー、ムーア、ダルトン、ブロスナンら歴代ボンドの顔が並ぶ。「レーゼンビー版は完売か…」と小声でボケてみた。

なんでもいいからグッズ欲しかったなあ



◼︎劇場案内板

上映作品のタイトルが表示される。14時47分、ついにその時が来た!「只今より『女王陛下の007』の入場受付を開始します」のアナウンスで爆アガリ!

原題長くて全部記載されてないw
よし!ついに来た!



◼︎開幕

新宿ピカデリーの『女王陛下の007』初日初回上映に駆けつけたOHMSSアミーゴは146名!よろしくな!楽しもうぜ!!




◼︎ガンバレル

シリーズ中、最も好きなガンバレルのひとつ。肩で風切る歩き方、片膝ついたアクション!レーゼンビーがスクリーンに現れた瞬間泣きそうな程感動した!

この瞬間、間違いなく全世界の主役だ!



◼︎アバンタイトル

この暗い映像が大好きなんですが、レストアされたことよりも劇場の大スクリーンでお目にかかれた事に何より感動。レーゼンビーの躍動する肉体の重厚感!

ジョン・バリーの音楽なんかもはや生演奏!
大袈裟なパンチ音がまたいいんだ!


◼︎タイトルシークエンス

発売中のDVDデジタルリマスター版では、色調をいじりすぎてバックの画面が青になっていた(怒)が、今回の4Kレストア版ではオリジナルの紫色に戻っていた!良かった!!

天国のピーター・ハント監督もこれで安心



◼︎美術

クラシカルでゴージャスな美術は、気品と格調に溢れておりまさに劇場鑑賞向き。まるでその場にいるような錯覚を起こした。これはテレビ画面では絶対に味わえない!

マジうっとりしたよ!
もう完全にあちらの世界に引き摺り込まれたわ



◼︎We Have All The Time In The World

最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』で流用された事については否定しないが、やっぱりコレが正しい使い方。不良娘トレーシーがどこまでも愛おしくなるシークエンス。美しい画とお洒落ファッションの連続はハント監督の真骨頂。

サッチモの歌声は二人のために
指輪も一際輝いてた!



◼︎スキーチェイス

本作最大の見せ場がこのスキーチェイス。滑走音や跳弾、そして銃声の音響が臨場感抜群!大スクリーンで観る事により、実際に林の中を駆け抜けるようなスリルを味わえた!

月明かりに照らされた雪の美しさ!
マシンガンのリアルな銃撃音!
もう何もかも最高だ!!



◼︎雪崩

今回最も驚いたのが雪崩のシークエンス。その轟音と臨場感は只事ではない。豪速球的演出はより凄みを増し、この一大スペクタクルシーンは劇場を恐怖で包み込んだ。

どどどどどどどぉ
マジビビったよ



本当に本当に心から楽しみました!!

本当に生きてて良かった!!


今回の4Kレストア版、画の美しさは勿論なんですが、音響効果の凄まじさは特筆ものです。音響だけでこうまでも作品の印象が変わるものなんですね!

もし今回の4Kレストア版鑑賞を躊躇されている007ファンがいれば、迷う事なく劇場で鑑賞される事を強くお勧めします!こんな機会二度と無いかもしれませんよ!これは本当に観たもの勝ち。


これまでにも好きな作品を劇場鑑賞した経験はありますが、自宅での鑑賞と変わらない印象が殆どだっんです。

しかし、今回の『女王陛下の007』鑑賞は、自分でも驚く程の新しい感動と衝撃を与えてくれました。劇場鑑賞の物凄さを教えてくれた初めての作品です!

これはもう冥土の土産ですね!現世での最高のひとときですよ!こんな奇跡を体験できるなんて本当に幸せ!!

あと何回行くかな!!


THANK YOU GEORGE !!



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