『♪僕らが 生まれてくる ずっとずっと前にはもう
アポロ11号は月に行ったっていうのに
僕らは この街がまだ ジャングルだった頃から
変わらない 愛の理想 さがしてる』
突然ですが、ポルノグラフィティというバンドの名曲『アポロ』のサビ歌詞でございます。
リリースは2000年。
世紀の変わり目にふさわしい歌だな~と、
初めて聴いたときに思ったものです。
あの頃から20年弱たち。
西洋占星術を学び始めたジャンジャーは、
とある事からこの歌詞を思い出し、
改めてこの歌詞の妙に感じ入ったことでした。
科学がどんなに発達しても、人の心のありようは変化しない。
ほんとうに?
それはなぜ?
というお話です。
さてさて。
冒頭に引用した歌詞と、西洋占星術。
その共通点とは、いったい何でしょうか?
キーワードは、「変化する宇宙と、変わらない人間」
これでピンときた方は、
きっとかなり深く占星術に通じている方だと思われます。
そう、それは…、
地軸の歳差運動による星座のずれ。
いきなり専門用語ですみません。
ぶっちゃけていうと、
「占星術の星座と、実際の夜空の星座は、24度くらいずれている」ってことです。
例えば。
2017年の4月15日20時0分に東京で生まれたAさんのホロスコープは、こんな感じ。
円を上と下に2分割している太線が、AC-DCのライン。
Aさんが生まれた瞬間の地平線です。
左側の端、ACと書かれているところが東の地平。
右側の端、DCと書かれているところが西の地平。
つまりこの瞬間、東の地平線からはさそり座が半分くらい顔をだし、
西の地平線ではおうし座が半分以上沈んでいることになります。
占星術上では、そういうことになっています。
で、実際の夜空はどうかというと、こんな感じ。
ちゃっちくてすみません。ダイソーの星空カレンダーです。
黄色い曲線が、黄道12星座。
東の地平線上にみえるのは、おとめ座。
さそり座>てんびん座>おとめ座なので、星座1個分以上ずれています。
また、西の地平線上にはおうし座が見えますが、
星座全体がまだ地平線のうえにあり、
半分以上沈んでしまっているホロスコープとは、やっぱり違っています。
なぜこんな違いが生まれているのか?
その理由が、地軸の歳差運動なのです。
上の図でみると分かりやすいですが、
回転するコマが首を振るのと同じで、
地球の自転軸が動いていくのが、歳差運動です。
その周期はおよそ2万5千800年。
地軸が動くので、北極星も変わります。
いまはこぐま座のα星が北極星ですが、
1万2000年後にはこと座のベガになるといわれています。
そして、北極星が変わるのと同様に、星座の見え方も変わってくるというわけです。
さてさて。
古代の占星術師は、実際の夜空をみて、吉凶を占っていました。
けれど紀元前2世紀ごろ、
ギリシャのヒッパルコスという人がこの歳差運動を発見し、
同時にホロスコープも作ったようなのですが、
その際に、2つの大きなルールをつくりました。
・各星座の範囲は全て30度にする。(360°÷12星座=30°)
・春分点をおうし座に固定する。(当時春分点がおうし座にあったため)。
これによって何がおこったかというと、
実際に私たちが見る夜空と、ホロスコープでみる星図はまったく別物になった。
ということです。
実際、夜空にみる星座は「星座=constellation」、ホロスコープの星座は「宮=sign」と
使い分けがされています。
この2つのルールによって、占星術はとても分かりやすく、占いやすいものになりました。
それはとてもよいことです。
けれどやっぱり、ジンジャーとしては気になってしまう。
ホロスコープが現在の夜空と関係がないというのなら、
新月や満月、月蝕日蝕なども関係ないのでしょうか。
夜空に目をこらして「みずがめ座」をみつけても、
それは自分とは無関係の、ただの星の連なりにすぎないのでしょうか。
占星術のルーツは、「夜空を見上げて感じる神秘やロマン」だったはずです。
ホロスコープを現実の夜空から切り離したことで、
占星術はある意味、地に足のつかないものになってしまったのではないでしょうか。
太陽系も宇宙も、毎秒ごとに動いているのに、
人の心のありようは、紀元前2世紀のまま、進化していないのかもしれない。
そんなことを想ってしまいます。
『♪僕らが 生まれてくる ずっとずっと前にはもう
アポロ11号は月に行ったっていうのに
僕らは この街がまだ ジャングルだった頃から
変わらない 愛の理想 さがしてる』
人間社会というものは、不思議なもので、
みんなが変化を望めば、どんどん新しくなっていくのに、
みんなが変化を望まなければ、ずーっと昔の習慣でも残り続ける。
奴隷制は無くなっても、一夫一妻制はなくならない。
世襲政治は無くなっても、戦争はなくならない。
(いや一夫一妻制が悪いとかじゃなくて、
本当にみんなが変化を望んでいるかどうかという話)
じゃあ、どうするの?
実際の夜空にあわせて、ホロスコープを変えればいい?
だれかが言っていたように、13星座にすればいいの?
けれど、そんなことをしたら、世界中の人の星座が変わってしまいます。
ジンジャーも水瓶座ではなく、やぎ座の人になってしまいます。
そんなことになったら困惑するばかりです。
でも、やっぱりこれはおかしい事だし、
いつか誰かが何とかしなければいけないんじゃないのかな~。
と、ぼんやり考えていたわけです。
インドで使われているサイデリアル方式というのは、
毎年実際の夜空に合わせて春分点を変えているという話で、
ちょっといいかな~とも思ったのですが。
少しかじってみたところでは、
これはこれで、人の一生をかなりガチガチに縛っていく感じがあって、
うーん……となってしまいました(サイデリアル派の方ごめんなさい)
何かいいのないかな~、とさがしていたところ、
ヘリオセントリック、という耳慣れない言葉がとびこんできたわけです。
従来の占星術が天動説でホロスコープをつくっているのにたいし、
ヘリオセントリックは地動説をとり、太陽中心でみる、と。
あ。なんか、いいな。
視点の変え方がすごくいい。
と思いました。
で、なかでも森野御土彦さんという人のやっている「星読み」というのが、
星座を使わずに太陽と9惑星だけでみていく、というので
シンプルで面白いなと思って、
現在進行形で学んでいるところです。
他のヘリオセントリック占星術は、星座を使うようなのですが、
今までの星座からみて180度反対側の星座が、自分の星座になるらしいです。
たとえば水瓶座の人は獅子座、というように。
詳しいことはよく知らないので、違ったらごめんなさいなのですが。
「星座」という形も、視点を太陽系に固定した場合にのみ、成立するものです。
どうせ天動説を脱却するのなら、もっともっと視野をひろげて、
銀河系全体や、宇宙全体で見ていきたいではないですか。
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星の力を借りながら、自分で未来を変えていく。
その力をつけていく、という内容です。
瞑想をしたり、自分のなかの無意識に問いかけたり、星とチャネリングをしたり、
お勉強ではなく、修行に近いかんじです。
知識として覚えることはほとんどないので、
従来の占星術が難しくてわからない、という人にもおすすめです。
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