楽しい思い出に浸りながら死にたい!(DIE WITH ZERO) | 坂道のない街(書評サイト)

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本を読んで自分が何を得たかを記録しています。参考にしてください。

 

 

この本は、何となく将来の不安を感じて貯金したり節約したりしている人向けの本だ。

90歳で寿命を迎えると仮定した場合、自分の残りの人生はあと半分の45年しかない。

これまでの45年はどうだっただろうか。

少なくとも結婚してからは節約と貯蓄を心がけてきたと思う。

家のローンもあるし子供の学費だってある。外食が多いので食費だってかかる。

とはいえ、45歳にもなり僅かづつではあるが給料は上がっている。

それでも10年前と変わらないかそれ以上に将来の不安を感じて節約してしまっている自分がいる。

最近、老眼だろうかとか、腰が痛いとか、老化に伴う不調を感じると、本当にこのままの金銭感覚でいいんだろうかと強く思う。

また、妻や子供との時間だって今しか体験できないことだってある。

この本がベストセラーになっているということは、自分と同じような感覚を持っている人が多いということだろう。

こんなに節約するようになったのは守るべきものが増えたからだが、一方で、90歳で死ぬとして70歳まで働くとして、この先給料がまた少しづつ増えるとして、という想定で物事を考えたことは一度もない。

というか自分が死ぬことに目を背けることで今をダラダラ生きているんだと思う。

じゃあ、自分が今何がやりたいのか。

 

家族と過ごす時間、例えば旅行にはお金をかけてでも行くとか。

両親への恩返し。車が1台しかないことを理由に実家に行くことを避けている自分がいる。もう一台車を買って自由に移動すればいいじゃないか。

趣味だったギターやサーフィンだって、もう何年もやっていない。新しい趣味にしたい一人キャンプだって行けていない。

 

とにかく、家でダラダラ過ごすのもいいだろうが、死ぬ瞬間にこの人生、満足だったと言える人生をもう一度取り戻したい。

 

と、思えた本でした。内容的には上述したようなことが書かれている。

・今しかできないことに投資する。

・一刻も早く経験にお金を使う。人生で一番大切な仕事は思い出作り。経験を増やすと雪だるま式に幸せになれる。

・ゼロで死ぬ。

・人生最後の日を意識する。貯蓄より長寿年金を。

・子供との経験か?仕事か?

・支出と貯蓄の割合を最適化する。健康は金より重い。金の価値は加齢とともに低下する。健康の改善は人生を大改善する。金で時間を買う。

・やりたいことの賞味期限を意識する。

・45〜60歳で資産を取り崩し始める。自分が考えているより老後には金はかからない。

 

これはタイトルの中から気になることを列挙しただけだが、これだけでもとても参考になる。

 

さて、まずは、次の家探し・車探し・仕事探しから始めてみることにしようか。