■賃貸物件を退去する際のポイント

【契約書をまず確認】
退去(解約)する前に、入居時に交わした「賃貸借契約書」の内容を確認します。

特に「解約予告期間(何日前までに申し出るか)」「原状回復に関する規定」「敷金精算やクリーニング費用の負担」などが記載されていることが多いです。 
この確認を怠ると、思わぬ家賃支払い・差額請求が発生する可能性があります。

【退去の意思表示&解約通知】
退去が決まったら早めに、物件を管理している不動産会社または大家さんに連絡を入れます。

口頭だけで済ませず、契約書に「書面(解約通知書・退去届)を提出する」とある場合には、きちんと提出しましょう。 
解約予告期間は一般的に「退去日の1〜2ヶ月前」が多いです。 
また通知書の到着日が「予告日」とされる管理会社もありますので、早めの提出がおすすめです。 

【引越し準備・ライフライン・届け出】
退去日までに以下の準備を進めましょう:
・引越し日・退去立ち会い日を大家さん・管理会社と調整。 
・電気・ガス・水道・インターネットなどの解約または転居手続き。目安として「退去1週間前」には動き始めると安心です。 
・住民票の転出届、郵便物の転送届。郵便局で転送届を提出しておけば、旧住所宛の郵便物を新住所に転送できます(最大1年間)。 
・駐車場・駐輪場を契約している場合、その解約も忘れずに。 

【退去立ち会い・原状回復・敷金精算】
・荷物の搬出・大掃除を終えたら、管理会社・大家さん立会いのもと、部屋の状態確認(傷・破損・汚れ)を行います。 
・この際、「入居当初からあった傷か」「入居後自分がつけた傷か」を主張できるよう、入居時の写真を残しておくとトラブル防止になります。 
・確認後、敷金から原状回復費用・清掃費用などが差し引かれて精算されます。

契約条件によっては追加請求が発生することもあるため、請求内容を確認しましょう。 

【注意すべきポイント】
・解約予告を期限前にしないと、解約日を過ぎても家賃が発生する場合があります。 
・途中解約(契約期間満了前の退去)では「違約金・違約条項」があるケースも。契約書をよく確認。 
・掃除・物件の引き渡し準備を怠ると、敷金から多めに差し引かれることもあります。少し手間をかけておくと安心です。 

 

■youtube動画の台本

会話台本(セミナー風)

賃貸契約に関する初心者向けセミナー。

【登場人物】
やまだ:素朴な疑問を持った女の子(参加者)。不動産業界はまだ慣れていない。
講 師:不動産屋で働くベテラン社員。現場経験が豊富。

---

<後編:原状回復と敷金トラブルを防ぐには>

やまだ

先生、立ち会いのときって何を見られるんですか?

 

講師

主に“入居時の状態に戻せているか”だね。壁紙の汚れ、床の傷、設備の破損なんかをチェックする。

 

やまだ

それって全部こっちの負担ですか?

 

講師

いや、経年劣化や普通の使用でついた汚れは借主の負担じゃないよ。国交省の『原状回復ガイドライン』にも明記されてる。

 

やまだ

へぇ〜知らなかった!じゃあ入居時に写真を撮っておいた方がいいですね?

 

講師

その通り!

“入居時の写真”は証拠になる。立ち会いでの話し合いもスムーズになるよ。

 

やまだ

もし修繕費がかかるって言われたら?

 

講師

見積書をしっかり確認して、不明な点は質問。納得できない場合は消費生活センターに相談もできる。

 

やまだ

最後に敷金っていつ返ってくるんですか?

 

講師

だいたい退去後1か月以内が目安。修繕費やクリーニング費を引いた残りが戻るんだ。

 

やまだ

なるほど、ちゃんと流れを知っておくと安心ですね!

 

講師

その通り。退去は“確認・連絡・準備”でスッキリ完了!次の新生活も気持ちよくスタートできるよ。

 

以上