■賃貸マンションで「屋上に上がれるかどうか」
【一般的な状況 ― 立ち入り禁止が多い】
・多くの賃貸マンションでは、屋上は共有部扱いですが、管理規約や使用細則で「立ち入り禁止」とされていることが一般的です。
・禁止の理由として、安全性(転落などの事故)、設備トラブル(配管・電気・給水設備等)が挙げられます。
【許可されるケースもある】
・ただし、まったく屋上利用ができないわけではなく、以下のような条件が整っていれば許可・開放されているケースも存在します。
・設計段階から住人の利用を想定しており、耐荷重や安全柵(手すり等)が法令(建築基準法など)に適合している。
・管理規約に屋上の利用方法が定められており、使用時間・目的・設備の制限付きで開放されている。
・ルーフバルコニー付きや屋上庭園の物件では、ある程度自由に使えるスペースが確保されているものもある。
【法律・規制のポイント】
・管理規約の遵守:屋上利用の可否・ルール(火気使用、騒音、物品の設置など)は管理規約によって制限されることが多い。契約前に必ず確認する必要があります。
・不法侵入の問題:住んでいる物件であっても、屋上が明確に「立ち入り禁止」または施錠等でアクセス制限されている場合、許可なしに入れば建造物侵入罪になる可能性があります。
・安全基準・建築基準法等:フェンス・手すりの高さ(1.1m以上が一般的基準)や屋上床の耐荷重など、安全性を保つための基準があります。これらがクリアされていなければ、開放できないことが多い。
【賃貸物件で屋上利用を希望するならチェックすべきこと】
・内見時に屋上へのアクセス(鍵・扉など)の有無を確認する。
・管理規約や契約書で、屋上利用の可否・用途・時間・制限(火気・音・設備等)の記載をチェックする。
・屋上スペースの実際の状態を見せてもらう(安全柵・床の状態・設備の設置状況など)。
・屋上使用によって管理費・共益費の増加があるかどうか。
・周囲への影響(騒音・落下物など)や保険・責任の所在がどうなっているかも把握しておく。
■youtube動画の台本
会話台本(セミナー風)
賃貸契約に関する初心者向けセミナー。
【登場人物】
やまだ:素朴な疑問を持った女の子(参加者)。不動産業界はまだ慣れていない。
講 師:不動産屋で働くベテラン社員。現場経験が豊富。
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<後半>
やまだ
でも先生、中には屋上を使えるマンションもあるって聞いたことがあるんですけど?
講師
そうだね。全部がダメなわけじゃなくて、設計段階から住民利用を想定して作られている場合は屋上が開放されていることもあるんだ。
やまだ
例えばどんなところですか?
講師
ルーフバルコニー付きの部屋や、屋上庭園を共用スペースとして設けている物件がそうだね。
安全柵や耐荷重が建築基準法に沿って整備されていて、管理規約で利用ルールが定められていれば使えるんだ。
やまだ
へぇ~!
じゃあ、バーベキューとかもできたりするんですか?
講師
物件によるけど、時間や火気の使用が制限されているケースが多い。
『ガーデニング可』『物干し利用可』などルールは様々だから、必ず管理規約や契約書を確認する必要があるよ。
やまだ
なるほど…。じゃあ屋上を楽しみたいなら、最初からそういう物件を選ぶのが良さそうですね!
講師
その通り。
最近は屋上をコミュニティスペースとして活用する物件も増えてきたから、希望があるなら条件に入れて探すといいよ。
やまだ
わかりました!屋上ライフ、夢がありますね!
講師
そうだね。
ただしどんな場合もルールを守ることが大前提。守れば、夜景や開放感を安心して楽しめるよ。
以上