■郵送物の転居届を忘れずに
引越しをした際には「郵便物の転居届(転送届)」を提出しておくことが非常に重要です。
これは旧住所宛ての郵便物を、1年間に限り新住所へ無料で転送してくれる日本郵便のサービスで、万が一住所変更の手続きが漏れていた場合にも、大切な書類や通知が届かなくなるリスクを防げます。
【転居届の出し方】
転居届は以下の2通りで提出できます。
① インターネットでの手続き(日本郵便の公式サイト)
24時間いつでも利用でき、本人確認には運転免許証やマイナンバーカードなどが必要です。手続き後、おおむね3〜7営業日程度で転送が開始されます。
② 郵便局の窓口での手続き
「転居届」用紙は全国の郵便局に設置されています。必要事項(旧住所・新住所・氏名など)を記入し、本人確認書類(免許証など)を提示すればOKです。
どちらの方法でも手数料はかかりませんが、インターネット手続きのほうが手軽かつ早く処理される傾向があります。
【注意点】
転居届は最大1年間のみ有効です。
それ以降は郵便物が届かなくなってしまうため、早めに各種サービスや役所、知人などへ新住所を知らせることが大切です。
家族全員分の郵便物を転送したい場合は、世帯全員で提出するか、個別に届出をする必要があります。
■宅配便の会社にも届出が必要?
ヤマト運輸や佐川急便などの民間宅配業者は、日本郵便の転送サービスの対象外です。
つまり、これらの宅配便で送られた荷物は旧住所に届けられてしまう可能性があるため、以下の対応が必要になります。
・各ECサイト(Amazon、楽天など)の登録住所を変更する
・ヤマト運輸や佐川急便の個人会員登録情報(クロネコメンバーズなど)を更新する
・定期便を利用している場合は送り主側にも住所変更を通知する
■まとめ
引越し後の郵便物トラブルを防ぐためには、日本郵便への転居届提出は必須です。特に役所からの通知やクレジットカード会社、銀行などの重要な郵便物が旧住所に届いてしまうのを防ぐためにも、引越しのタイミングで忘れずに手続きを済ませておきましょう。また、宅配便に関しては郵便局とは別途対応が必要になる点も要注意です。
■youtube動画の台本
賃貸契約に関する初心者向けセミナー。
【登場人物】
やまだ:素朴な疑問を持った女の子(参加者)。不動産業界はまだ慣れていない。
講 師:不動産屋で働くベテラン社員。現場経験が豊富。
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やまだ
あのー、引越しをしたときって、郵便局に何か届け出とかって必要なんですか?
特に何もしてないと、郵便ってどうなるんですか?
講師
実は、「転居届」というのを日本郵便に出しておくと、旧住所宛ての郵便物を1年間、新住所に無料で転送してくれるんです。
やまだ
えっ、無料で!?
それなら絶対出したほうがいいですね!
講師
その通りです。
転居の直後って、つい銀行やクレジットカード、通販サイトの住所変更が後回しになりがちなんですが、転居届を出しておけば、その間の郵便物がちゃんと届くので安心ですよ。
やまだ
へぇー。
じゃあ、どうやって出すんですか?郵便局に行かなきゃダメですか?
講師
実は2つ方法があります。
ひとつは郵便局の窓口に行って、「転居届」の用紙に記入して提出する方法。
もうひとつは、インターネットから手続きする方法ですね。こちらは日本郵便の公式サイトから24時間受付していて、本人確認が必要になりますが、簡単です。
やまだ
それならスマホでできるほうがラクそう…。
ちなみに、家族で引っ越す場合はどうすれば?
講師
家族全員分の郵便を転送したいときは、「世帯全員の転送」として届出を出すか、1人ずつ個別に手続きをしてください。
個別の名前じゃないと転送されない場合もあるので注意です。
やまだ
なるほど…。
あ!でも、宅配便とかは?Amazonの荷物とかも自動で転送されます?
講師
そこが注意点です。
ヤマト運輸や佐川急便などの宅配便は、郵便局の転送サービスの対象外なんです。
なので、Amazonや楽天などの通販サイトの住所情報を自分で変更しておく必要がありますよ。
やまだ
えー、それはちょっと面倒…。
でもやらなきゃ荷物届かないですもんね。
講師
そうですね。
特に定期購入や定期便を使っている場合は、送り主にも住所変更の連絡を忘れずに。
あと、ヤマト運輸の「クロネコメンバーズ」などに登録している人は、会員情報の住所も更新を。
やまだ
はい、わかりました!
とりあえず郵便局に転居届を出して、あとは通販サイトの登録住所もちゃんと変えておきます!
講師
完璧ですね!
引越しの後の細かい手続きって大変ですが、郵便物の転送は特に重要なので、忘れずにやっておきましょう。
以上