■「築浅(ちくあさ)」とは?
「築浅」という言葉は、不動産の広告などでよく使われますが、法律的な明確な定義は存在しません。
そのため、「築浅」と表現される築年数の範囲にはある程度の幅があります。一般的には、築1年〜5年以内の物件を指すことが多いですが、場合によっては築7~10年程度まで「築浅」とされることもあります。
■築浅=築5年以内が目安
不動産業界では、「築浅」といえば「築5年以内」がひとつの目安とされています。特に、設備や内装が比較的新しく、現行の建築基準法に基づいて建てられているため、耐震性や断熱性なども現代の基準に合致しているケースが多いです。
ただし、築年数が6〜7年経っていても、内装や設備が非常にきれいでメンテナンスが行き届いている場合は「築浅」と表記されることがあります。また、賃貸サイトや不動産ポータルでは「築浅物件」として検索できる条件が「築3年以内」や「築5年以内」と設定されていることもあるため、使われ方に一定の傾向はありますが、明確な線引きはないのが実情です。
■築浅のメリット・注意点
築浅物件のメリットは、設備や間取りが現代的で、修繕費用がかかりにくく、見た目も清潔感があることです。ただし、「築浅」と表記されていても実際には築6〜7年の物件も混ざっているため、契約前には必ず築年数を確認するようにしましょう。
■築浅と新築の違い
ちなみに「新築」は、建物が完成してから1年未満かつ未入居の状態を指すと法律で定められています(宅地建物取引業法)。一方で「築浅」は、すでに誰かが入居したことがあっても、築年数が浅くてきれいな状態の物件を広く含みます。
■まとめ
「築浅」という言葉には明確な法的定義はなく、不動産業界では一般的に築5年以内の物件を指すことが多いですが、実際には築7年程度でも築浅とされる場合があります。物件の状態や設備の新しさを見て判断することが大切で、広告の表現に惑わされず、築年数を自分で確認する意識が重要です。
■youtube動画の台本
賃貸契約に関する初心者向けセミナー。
【登場人物】
やまだ:素朴な疑問を持った女の子(参加者)。不動産業界はまだ慣れていない。
講 師:不動産屋で働くベテラン社員。現場経験が豊富。
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やまだ
あの、先生、ちょっといいですか?
"新築"って完成してから1年以内って聞いたんですけど、"築浅"ってどのくらいのことを言うんですか?
なんかネットとかでもよく見かけるんですけど、いまいちよくわからなくて…
講師
いい質問ですね。
実は、“築浅”って、法律的な定義はないんですよ。
あくまで不動産業界で使われている“目安”のような言葉なんです。
やまだ
えっ、そうなんですか?
じゃあ、築何年までなら“築浅”って言っていいんですか?
講師
一般的には、築5年以内の物件を“築浅”と呼ぶことが多いですね。
内装や設備が新しくて、現代の建築基準で建てられているので、使い勝手も良いんです。
やまだ
へぇー。
じゃあ築5年過ぎたら“築浅”じゃないってことですか?
講師
実はそうとも限らないんですよ。
築6年とか7年くらいでも、管理状態が良かったり、室内がリフォーム済みでキレイだったりすると、“築浅”って表記されていることがあります。
やまだ
えっ、そんなに幅があるんですね…。
ちょっとズルい感じもするような…
講師
そう感じる人も多いですね。
だからこそ、“築浅”って書いてあっても、築年数をしっかり確認することが大切なんですよ。
物件情報には必ず“築〇年”って書いてあるので、それを見れば正確にわかります。
やまだ
なるほど…。
“新築”と違って“築浅”は曖昧な言い方なんですね。
講師
その通りです。
“新築”は法律で“完成後1年未満かつ未入居”と決まってますけど、“築浅”はあくまで印象的な表現。
見た目や設備の新しさを売りにするために使われる言葉です。
やまだ
じゃあ、築7年でもおしゃれなキッチンとか最新のバスルームがあれば、“築浅”って言われることもあるってことですか?
講師
まさにその通り!
だから、言葉に惑わされずに、自分の目で見たり、築年数を確かめたりするのが大事ですよ。
やまだ
はい、気をつけます!
ありがとうございます!
以上