■温水洗浄便座=ウォシュレットではない
温水洗浄便座とは、便座に取り付けられた温水でおしりを洗浄する機能を持つ便座のことで、多くの人が「ウォシュレット」と呼んでいます。
ただし「ウォシュレット」はTOTOの登録商標であり、同様の機能を持つ製品は他にも「シャワートイレ(LIXIL)」「ビューティ・トワレ(Panasonic)」など各社で名称が異なります。つまり、「ウォシュレット=温水洗浄便座」と考えて差し支えありませんが、正確にはメーカー名が含まれた商品名です。
温水洗浄便座の主な機能としては、洗浄ノズルから温水を噴射して洗浄する「おしり洗浄」「ビデ洗浄」、便座自体をあたためる「便座暖房機能」、脱臭や乾燥機能、ノズル自動洗浄などがあり、特に冬場には快適性を高めてくれる人気の設備です。賃貸物件の募集広告でも、設備欄に「温水洗浄便座あり」と記載されていると付加価値として見られることが多く、生活の質を高めるアイテムとして支持されています。
■温水洗浄便座は後付けができるのか?
また、温水洗浄便座は基本的に「後付け可能」です。電源コンセントと給水分岐があれば、既存のトイレに取り付けることができます。ホームセンターや家電量販店で2万円前後から購入可能で、DIYで設置する人もいますが、水漏れなどのリスクがあるため、不安な場合は専門業者に依頼するのが安心です。ただし、賃貸物件で設置する場合には、取り付け・取り外しの際に原状回復義務がある点に注意が必要です。便器本体に穴を開けたり、コンセントがない場所に増設工事をしたりすると、退去時に追加費用がかかる可能性があります。
つまり、温水洗浄便座は「ウォシュレット」とほぼ同義であり、暖房便座機能も含まれているのが一般的。快適性を重視する人にとっては、後付けの選択肢もある便利な設備です。導入を考える場合は、電源の有無や設置環境、賃貸か持ち家かによって可否を確認しておきましょう。
■youtube動画の台本
賃貸契約に関する初心者向けセミナー。
【登場人物】
やまだ:素朴な疑問を持った女の子(参加者)。不動産業界はまだ慣れていない。
講 師:不動産屋で働くベテラン社員。現場経験が豊富。
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やまだ
あの…すごく基本的なこと聞いてもいいですか?
『温水洗浄便座』って、ウォシュレットのことですか?
講師
もちろん、いい質問ですね。
『ウォシュレット』はTOTOという会社の商品名なんですが、一般的に温水洗浄便座といえば、みなさん“ウォシュレット”って呼ぶことが多いですね。
やまだ
えっ、ウォシュレットって商品名なんですか?
じゃあ他のメーカーもあるんですか?
講師
ありますよ。
例えばLIXILだと『シャワートイレ』、Panasonicは『ビューティ・トワレ』って名前だったりします。
名前は違っても、基本的な機能は似ています。
やまだ
じゃあ、温水が出ておしりを洗ってくれるのが共通なんですねー。
で、便座があったかくなるのも…あれって別の機能なんですか?
講師
いいところに気がつきましたね。
実は温水洗浄便座には、たいてい『便座暖房機能』もついています。
冬場にヒヤッとしないのがうれしいですよね。
やまだ
わかります、冷たい便座ってつらい…。
でも、そういう便座ってあとから付けられるんですか?最初からついてる物件じゃないと無理ですか?
講師
それもよくある疑問です。答えは“後付けできます”。
条件としては、水道が分岐できて、コンセントがトイレの近くにあればOK。最近はホームセンターでも2万円くらいから手に入りますよ。
やまだ
へぇ~!
でも自分でつけるのって難しくないですか?
講師
簡単な工具と手順書があればDIYもできますが、水回りは不安って方は業者にお願いするのが安心ですね。
ただ、賃貸の場合は注意が必要です。
やまだ
注意って…?
講師
退去時に“原状回復”が求められますから、取り付けたことで壁や便器に穴をあけたら、補修費用が発生するかも。
あとは電源を新たに増設するのもNGなことがあります。
やまだ
そうなんですね。
勝手にいじっちゃダメな場合もあるんですね。
講師
はい。
なので、もし取り付けたいと思ったら、まずは管理会社や大家さんに相談するのが大切ですよ。
やまだ
すごく参考になりました!
今度物件を見るとき、温水洗浄便座があるかチェックしてみます!
講師
その意識、すばらしいですね。
暮らしの快適さは細かい設備でグッと変わりますから、ぜひ注目してみてください。
以上