■アリバイ会社とは何?
アリバイ会社とは、実際には存在しない雇用関係を装い、勤務先証明書や在籍証明書を発行するなどして、就労実態を偽装するサービスを提供する会社のことを指します。賃貸物件の申込み時やローン審査などで、収入や勤務先が必要条件となる場合に、収入や雇用状況を実際より良く見せるために利用されることがあります。
■アリバイ会社を使った申込は虚偽申請にあたる
アリバイ会社を使うことは「虚偽申請」に該当し、非常に重大な問題を引き起こします。賃貸契約においては、申込み時に提出する書類や申告内容は契約の前提条件となるため、内容が虚偽だった場合、発覚した時点で契約解除となる可能性が極めて高いです。さらに、契約解除だけでなく、場合によっては損害賠償を請求されるリスクもあります。
また、アリバイ会社を使った申込みを知っていて仲介会社が手続きを進めた場合、仲介会社自身も違法行為に加担したことになり、宅建業法違反に問われることになります。不動産業者にとっても極めてリスクの高い行為であり、発覚すれば営業停止処分や免許取消の可能性もあります。
■アリバイ会社の利用にかかわらず申込内容の確認は必要
申込者本人がアリバイ会社を使ったことを知らない場合、たとえば知人や第三者が善意で「ここに勤めていることにしてあげる」といった申し出をしてきた場合などは、本人に悪意がなかったとしても、結果的には「虚偽の申請」とみなされ、同様に契約解除や審査落ちにつながることが多いです。「知らなかった」という理由で責任が完全に免れるわけではないため、申込みの際には提出する勤務先情報や収入証明が正確であるか、細心の注意を払うことが重要です。
■まとめ
アリバイ会社の利用は絶対に避けるべきであり、正しい情報で申込みをすることが、自分自身を守る最善の方法となります。
■youtube動画の台本
【登場人物】
さくら:新入社員。不動産業界はまだ慣れていない。
課 長:ベテラン営業社員。現場経験が豊富で指導役。
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さくら
課長、すみません、
ちょっと聞きたいことがあって…
課長
どうしたの?
さくら
今日、賃貸申込みのお客さんから『アリバイ会社って使えますか?』って聞かれたんですけど、アリバイ会社って何なんですか?
課長
うん、いい質問だね。
アリバイ会社っていうのは、実際には働いていないのに、勤務先があるように見せかける会社のことだよ。例えば、在籍証明書を偽造してくれたり、給与明細を作ってくれたりするんだ。
さくら
えっ、それって完全にダメなやつですよね…?
課長
そう、当然アウト。
賃貸の申込みって、収入や勤務先の情報が審査に直結するから、嘘の情報で申し込むのは『虚偽申請』になる。
もしアリバイ会社を使ったってバレたら、最悪契約解除になっちゃうんだ。
さくら
そんなに重いんですね…。
じゃあ、もし私たち仲介会社がアリバイ会社を使っているって知っていながら手続きを進めたらどうなるんですか?
課長
それも大問題。
知っててやったら、宅建業法違反になる。最悪、会社の免許取り消しとか営業停止にもなるよ。だから、絶対に関わっちゃいけない。
さくら
なるほど…。でも、もしお客さんがアリバイ会社を使ってたって知らなかった場合はどうなるんですか?
課長
本人に悪意がなかったとしても、結局、提出書類が虚偽だって判明したら審査落ちしたり、契約解除になる可能性はある。
『知らなかった』では済まないケースも多いんだ。だから、申込み内容はしっかり本人に確認することが大事だよ。
さくら
怖いですね…。
これからは、提出書類はきちんとチェックして、少しでも違和感があったらすぐ相談します!
課長
うん、それが正解。
正直に申込みをするのが一番お客さんのためにもなるからね。
さくら
はい、勉強になりました!
ありがとうございます!
以上