山頭火の「行乞記」昭和6年ー1/16 | 安 明高 の 生 活

安 明高 の 生 活

日頃の気になること と
坂村真民・種田山頭火さんなどの作品を掲載してます

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【南無大師遍照金剛】 * 7

一月廿三日 雨、曇、何といふ気まぐれ日和だらう。
宇佐-25
夜、元寛居で、稀也送別句会を開く、

稀也さんは、いかにも世間慣れた(世間摺れたとは違ふ)

好紳士だつた、

別れるのは悲しいが、それが人生だ、よく飲んでよく話した。

 

 冷やかに明けてくる霽れてくる
・出来そこなひの飯たべて今日を逝かせる
 寒空、別れなければならない
 恋猫の声も別れか
 寒い星空の下で別れる
・重荷おもくて唄うたふ
・ひとりにはなりきれない空を見あげる
 あたゝかく店の鶯がもう啼いて
 よいお天気の山芋売かな
 畑は月夜の葉ぼたんに尿する

 

稀也さんに、

元寛さんへも馬酔木さんへも木葉猿る、

そして稀也さんも私も酔ふた、

酔うて別れて思ひ残すことなし、よい別れだつた。

 

裏のおばさんに『あたゝかいですね』といふと

『ワクドウが水にはいつたから』と答へる、

熊本の老人は誰でもさういふ、

ワクドウ(蟇の方言である)が水にはいる

(産卵のためである)、

だから暖かいと理窟である、

ワクドウが水に入つたから暖かいのでなくて、

暖かいからワクドウが水に入るのだから、

原因結果を取違へてゐるのだが、

考へやうによつては、面白くないこともない、

 

私たちはいつも

しば/\かういふ錯誤をくりかへしつゝあるではないか。

 

(青空文庫作成ファイル)より

 

(続きます)

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆  

 

今日も命を授けていただきありがとう (^-^)

二度とない人生

だから 今日が大事、今日が大切 

今日もいい日でありますように 【合掌】

 

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