一月廿三日 雨、曇、何といふ気まぐれ日和だらう。
夜、元寛居で、稀也送別句会を開く、
稀也さんは、いかにも世間慣れた(世間摺れたとは違ふ)
好紳士だつた、
別れるのは悲しいが、それが人生だ、よく飲んでよく話した。
冷やかに明けてくる霽れてくる
・出来そこなひの飯たべて今日を逝かせる
寒ン空、別れなければならない
恋猫の声も別れか
寒い星空の下で別れる
・重荷おもくて唄うたふ
・ひとりにはなりきれない空を見あげる
あたゝかく店の鶯がもう啼いて
よいお天気の山芋売かな
畑は月夜の葉ぼたんに尿する
稀也さんに、
元寛さんへも馬酔木さんへも木葉猿をげる、
そして稀也さんも私も酔ふた、
酔うて別れて思ひ残すことなし、よい別れだつた。
裏のおばさんに『あたゝかいですね』といふと
『ワクドウが水にはいつたから』と答へる、
熊本の老人は誰でもさういふ、
ワクドウ(蟇の方言である)が水にはいる
(産卵のためである)、
だから暖かいと理窟である、
ワクドウが水に入つたから暖かいのでなくて、
暖かいからワクドウが水に入るのだから、
原因結果を取違へてゐるのだが、
考へやうによつては、面白くないこともない、
私たちはいつも
しば/\かういふ錯誤をくりかへしつゝあるではないか。
(青空文庫作成ファイル)より
(続きます)
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今日も命を授けていただきありがとう (^-^)
二度とない人生
だから 今日が大事、今日が大切
今日もいい日でありますように 【合掌】
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