オーちゃんのミャンマー滞在記 -3ページ目

オーちゃんのミャンマー滞在記

ミャンマーでの出来事を綴っていきます。

3月16日(火)



今日見た仏像の数は1000を超えたと思う。

 


朝7時30分からピンダヤのシュエウーミン洞窟に向かう。山、中腹の整備された登山路を歩き洞窟に向かった。この山道で彼女の父親が残念そうにしていた。それは、この地域の歴史を大切にする仕組みができていないことであった。それは登山路の頭が奪われ、掘り返されている仏像から見て取ることができた。また、その地域にある伝説が体系だって伝承されていないことも危惧していた。その伝説は巨大蜘蛛の伝説である。昔々、巨大蜘蛛が山に住む妖精7人を洞窟の中に閉じこめてしまう。その蜘蛛を退治するために王子が出向き、得意の矢で仕留めることに成功する。その後王子は妖精の1人と結婚し、この地域はますます発展したという。この話は私が持っている地球の歩き方への記載はなかった。つまり仏像にしても、伝説にしても観光地を作るという観点からの働きかけがほとんど行われていないということであった。一方で日本のことを考えてみると、歴史的に意味のあるもの、場所、話などは一定の形として残っているように思う。家から近い鎌倉にしても、建築物のほとんどは入館料を徴収する仕組みができていることを思い出した。かつて小学生時代の鎌倉遠足はどこに行っても、面白味を感じた記憶はないが、今ではしっかりと観光地になっている現状に感謝することができる。

3月15日(月)



今日はインレー湖からの出発の日であった。朝9時頃にお見送りのスタッフに「10年後にまた来る」と伝え、ゴールデン・アイランド・コテージホテルを出発した。この二日間の水上生活は見るもの全てが新鮮なものであった。

 


ボートを降り自動車での移動が始まった。窓から外を眺めているとバスのほとんどが日本製のものであることが分かった。例えばライオンズの顔マークが付いていたり、近江バスと書いてあったりした。日本で使わなくなったバスがこんなにも有効利用されているのならば、廃棄などしないでアジア各国に送り届けることが一番の資源活用になるのではないかと安直ながら思った。

 


それにしてもミャンマーの道路移動はのどかな景色を見ることができる。道路を横切るアヒルの群れや牛を待ったり、今まで見たことのない農機具が移動していたりする。ゆったりとした空気が流れていた。ふと思ったことだが、この空気はインドのブッダガヤのものと似ているような気がしている。ブッダガヤは仏陀が悟りを開いた場所であり、多くの仏教徒がいる街である。仏教への敬虔な信仰心と都会化されていない街特有の雰囲気なんだろうと思った。畑に囲まれた街で育った私自身はこのような雰囲気にとても愛着を持つ。

 


途中彼女の叔父に会うために一度車を降りた。その時に聞いたことであるが、彼女の父の兄弟の多くは教授経験者だということであった。兄弟構成は男が5人、女が2人の7人である。その中で大学教授が彼女の父を含めて4人、残りの兄弟は、一人は軍隊で将校の一つ下の位、一人は医者、一人の女性は主婦をしているという。さらに彼女の父も含めた兄弟はお酒や煙草は全くやらない禁欲的な生活を送っているということであった。兄弟そろって立派な成果を出していることに驚きと敬意を感じた。

 


目的地のピンダヤには2時30分頃に到着した。「ピンダヤ」とはシャン語で「広大な平原」という意味だという。洞窟寺院が有名らしく、ホテルからは洞窟寺院に続く整理された山道を見ることができた。5時から街の散策を開始した。途中馬車を拾いレストランへ向かった。帰りの道は暗闇の中。電灯がほとんどないものであった。その道を通っている時になぜか小さい頃親に連れられて歩いた時の気持ちを思い出した。その事を彼女につげると「それがミャンマーなんです」と笑顔で返された。なんだかハッピーな気持ちになった。

 


明日は朝7時30分から山腹にある洞窟寺院を目指す。

3月14日(日)


朝食時に彼女の父が仏教的な一つの考え方を教えてくれた。それは私の言葉でざっくりとまとめると「知っていることには限界がある」というものであった。これは人間が見たり、聞いたり、触ったりすることは人間の生物的な限界があり、本当にそのものを知ることはできないということであった(多分相当簡単に解釈している)。だからその限界を知ることで全てを知っているというような横柄な態度や、逆に知らない自分を認める割り切りができるということであった。また彼は、こういった考え方は宗教だけにとらわれるのではなく、現実のものであるという風に話していた。仏教に対してほとんど無知である私だが、一つのものを厚く信仰している人の話からは説得力を強く感じ、逆に今まで深くは考えたことのない自分にも直面せざるをえないような心持ちになった。 朝食後はまたボートに乗り込みインレー湖散策を行った。 


まずはイン・シュエ・ビーというシャン州民族のバック等の売っている店に向かった。そこではパダウン族(首長族?)が織物をしている姿を見ることができる。どうしても一度お会いしたかったミーハーな私は早速、一緒に写真撮影をしてもらうことにした。6人のパダウン族の方に囲まれての写真撮影は楽しいものであった。 


その後カペー寺院で猫のジャンプを見たり、湖上の畑に植わっているトマトを見たり、お坊さんのサッカーに混ぜてもらったりしながら1日が過ぎた。 


1日にやったことが凝縮していて、充実感と疲労感が私のパロメーターの最高域に達している。 明日はインレー湖を出発する。毎日が新鮮で楽しい。