「祖母のアイテム」 | 小原ききょうの創作の部屋

小原ききょうの創作の部屋

エブリスタ・カクヨム・アルファポリス等で小説や詩を書いています。

主に神戸市東灘区が舞台となっています。

「祖母のアイテム」

 現在、祖母の思い出として「嫁姑問題の果てに」を少しづつ書いています。

 その中で印象的なアイテムを列挙しておきます。
 創作のメモ書きみたいなものですが、こうやって書き留めておくことで、僕の中に祖母の像と人柄が浮かんでくるような気がするのです。
 この中には皆さんの思い出にあるものも幾つかあると思います。

◆週刊誌等

「週間テレビガイド」

 祖母は、テレビガイドを毎週欠かさずに買っていました。
 購入先は近所の文具屋さん(僕の創作に頻繁に出てきます)です。

 発売日の水曜日になると、祖母のいる二階に上がり、テレビガイドを見せてもらったものです。

「主婦の友」「週間明星」

 これらの月刊誌と週刊誌は主に芸能関係が多かったですが、それらには全く興味はありませんでした。その中にあるややアダルトな漫画を読んでいたのです。
 大人の世界への一歩みたいなものです。


◆書籍

「梅干しと日本刀」
 この本、先日、アマゾンで買いました。当時の大ベストセラーのようです。
 日本人の知恵、良さを書いた本です。今でしたら、一部の○○団体(綺麗ごとばかり言う人たち)に攻撃されそうな本です。

 この本は祖母の机の上にはいつもありました。だから題名が頭に残っていたのです。
 おそらく何年にもかけてあったので、こう考えられます。

 A・・何度も読んでいる愛読書だった
 B・・実は全く読んでいなかった

 その答えは祖母にしか分かりません。

「ノストラダムスの大予言」

 説明せずとも有名な本ですね。
 これはアマゾンではなかったですね。
 おそらく今読んだら、読むに堪えない内容なのだと思います。

 祖母は幼かった僕にこの本を貸してくれました。
「世紀末にこの世界は滅ぶのよ」
 祖母はそこまで長生きはできました。

 僕は祖母によく言ったものです。
「予言が当たったかどうか、天国にいるお祖母ちゃんに教えに行くよ」
 ですが、予言は全く当たりませんでしたね。


◆置物

「京人形」

 祖母の部屋には、「京人形」がいくつか置いてありました。
 作ったものなのか、購入したものなのか、分かりませんが、
 僕にとっての女性像はこのような女性の造形だったのかもしれません。

 

 

 

「ペンギンのぬいぐるみ」

 このペンギンの縫いぐるみはよく覚えています。
 目の前で作っていましたから。
 おそらく通販、もしくは連載雑誌で購入するもの(今でいうディノスキーニみたいなもの?)だったと思います。

 このペンギンに向かう時の祖母の顔はすごく嬉しそうでしたし、その途中経過を僕に都度、報告していました。
 そして完成した時の祖母の笑顔は心に焼き付いています。

 

 

 

 


 思い出のアイテムは決して多いとは言えませんが、
 何と楽しい日々だったことでしょう。
 祖母はどう思っていたのか知りませんが、僕にとっての光り輝く日々でした。
 祖母の部屋に差し込む太陽の光をずっと憶えています。


おしまい