『マンガ　サ道①』

タナカカツキさんのサウナマンガ。

サウナ。それは若い頃の私にとって、何がいいのかサッパリわからんシロモノであった。で、３０代も半ばをすぎ、たまたま泊まったホテルにサウナがあったりすると、「入ってみようかな」と思うようになり。で、まだまだ入れる時間も短いし、水風呂は心臓麻痺が怖くて足だけしか入れない。でも、なんか、１００メートルくらい向こうに「ととのう」が待っている気がしていて、地道に試している今日このごろなのである。

それで今回も泊まったホテルにたまたまサウナがあって、読書コーナーにこのマンガが置いてあった。そしてそして、作者のタナカさんがサウナにハマる前・ハマったきっかけまでが、私とまったく同じフローでちょっと戦慄…。ということは…このままいけば…私も整い予備軍ということなのか。

そういえばphaさんの著作のなかで私がいちばん好きな『ひきこもらない』（のちに『どこでもいいからどこかへ行きたい』と改題し文庫化）のなかに、「３７歳になったらサウナに行こう」というエッセイがあって、気づけば私、いま３７歳。え、なんで！？サウナにハマる前・ハマったきっかけ・そしてハマる年齢まで同じなんて…。

何ですか、こうなるとサウナの神のようなものに、私の運命が支配されているような気がしてならない。このマンガを読んで、私がまだ整いきらないのは、きっと宿泊施設のおまけのようなサウナだからなのだと思った。整うためには、ただ高温で蒸してりゃいいってもんじゃないらしいのだ。サウナ施設のサウナなら、きっと…。３７歳のうちに、この体で確かめなくてはならない。

サウナメモ：タナカさんによると、日本のベストサウナは名古屋の「ウェルビー森のサウナ」。近くなのにまったく知らんかったがや…。