1938年、日本時代に市役所として建てられた、高雄市立歴史博物館。

高雄の歴史についての展示がメイン。私が行ったときは、二二八事件、港の歴史など展示してました。


ミントグリーンとベージュの配色センスがおされです。


二階の常設展示内にある、高雄市役所(当時)の二二八事件時のジオラマ。

1947年3月6日、ここはまさに国民党軍による武力鎮圧の現場となった場所でした。

二二八事件については参考までにこちらを。


裏口から避難する人まで再現


当時の台湾人のすごいところは、ほとんど無政府状態のような混乱のなかでも、冷静沈着に自衛隊を結成し、治安の維持に努めようとしたところ(しかも中学生までが自主的に)。

二二八事件は、簡単にいえば本省人(台湾出身者)と外省人(大陸出身者)の対立だったのですが、すごいのは、本省人による自衛隊の治安維持活動は、外省人の一般人の安全をも守ろうとしたこと。敵とみなしてもいいはずなのに、台湾の人たちは人道的な判断を忘れなかった。

いつも沒關係~でテキトーに見える台湾人だけど、モラルとか道徳の芯はきちんと通ってるバランス感覚、いったいどこからくるものなんだろう。

館内に、もしかして当時の銃痕などが残ってないかしら~と探してみましたが、見あたりませんでした。