散歩 -2ページ目

ライブのお知らせ

6月13日(土)に東横線都立大学駅、ジャミンで19時半よりライブをやります。


メンバーは前回同様、外山明(d)、類家心平(tr)、日野了介(b)、菊地潔(p)です。

このメンバーでライブをやるのも今回で六回目になりますが、初回の時とはまったく違ったスタイルの音楽になってきました。

今回もまたさらに進化した演奏をぜひ聴いていただきたいと思います。

お時間ありましたらよろしくお願いいたします。

安倍晋三はどうせまただめだよ

安倍晋三はまた確実に失脚します。なんと言ってもスピーチが盛り上がらないからです。ではなぜ、安倍晋三のスピーチは盛り上がらないのか?その鍵は日本語の情報構造にあります。

まず、英語では、文末、特に、<SVO>のO(目的語)が典型的な新情報です。

新情報とは、話者によって焦点が当てられる最も聞き手に伝えたい重要な情報のことです。

例えば、I like cats.という文では、通常、目的語であるcatsが新情報で、そこに強勢が置かれます。

それに対して、日本語の場合、通常、新情報は文末ではなく、<動詞>の直前の語句になります。

例えば、「私は猫が好きです」では、<猫>が新情報ですね。

そして、この新情報の位置が、スピーチの盛り上がり度と大いに関係があるのです。

英語では、文末になればなるほど、新情報ですから、それだけ、聞き手に対して、「最後に何を言うんだろう」というサスペンス効果を、高めることが可能です。

つまり、聞き手は、最後の最後まで待って、ようやく、一番聞きたい、話者が最も伝えたい情報が何なのか分かるわけです。

待つ時間が長いほど、もらった時の感激は、当然、大きくなりますよね。

また、文末に新情報が置かれるということは、そこでいったん、文は終わりですから、区切りがつき、聴衆はその後に、拍手や歓声を挿入しやすくなります。

ところが、日本語は、新情報が最後に来ないどころか、「ございます」や「であります」などの敬語に代表されるもって回った表現により、文末要素が異様にだらたらと長くなることもしばしばあり、新情報でスパッと切れないので、聴衆は非常に盛り上がりにくいのです。

その点、小泉元首相は、「ございます・であります」をなるべく使わずに「です・ます」で、スッキリ文末を終えることにより、聴衆に新情報であるメッセージが伝わりやすかったのだと思います。

また、アメリカの大統領選で、支持者の集会で、盛んに候補者に対して連呼される、

We want Bush.とかWe want Bill.

といった表現も、文末目的語であるBushやBillが新情報であり、会場を盛り上げるのに一役買っているのです。

ところが、これを日本語で言うとすると、直訳的に言えば「私たちは安倍さんを欲している」になってしまいますから、かなり間抜けなかんじになりますよね。

政治家は、言葉がすべてとよく言われますが、実は、日本語そのものが、メッセージを伝えにくい構造になっているんですね。小泉さんが国民に絶大な人気があったのも、恐らく本人は無自覚だったにせよ、そういったある意味では日本語の欠点を露呈させることをできる限り避け、<ワンフレーズポリティックス>に徹したのが大きかったのではないでしょうか。

その点、安倍さんは話し方がやたらに丁寧なだけに、必ずと言っていいほど「ございます」「であります」が文末に来るのに加えて新情報にストレス(強勢)を置いたりしませんから、実に単調で退屈なスピーチになってしまいます。

安倍さんは小泉さんの後継者と呼ばれ、考え方や政策はかなり近いようですが、スピーチの上手さにおいて雲泥の差をつけられているわけです。

みんなスピーチの中身なんて聞いていませんからね。「どう聞こえるか」だけが大切なのです。

明日は

学園祭でモーツァルトの「二台のピアノのためのソナタ」を一台でやります。

ピアノが二台用意できませんでした。

残念ながら、学校関係者以外は非公開なのでお見せできませんが、何とか一台でも曲になるようがんばります。